まだ4授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「風とゴムのはたらき」4授業目〜をご覧ください。
<ゴムを使っても車を動かせるのかな?>
風についての復習をする
まず、初めに復習をしました。
T:前回、どんな勉強をしましたか?
C:風の強さがつよくなると、車は遠くに飛ぶのかを調べました。
T:わかったことはなんですか?
C:風の強さが強ければ強いほど車は遠くに飛ぶっていうことです。
T:実は、教科書ではこんなふうに表しているんだよ。読んでみましょう。せーの。
C:風が強いほうが、物を動かすはたらききはおおきくなる
T:そうです。特に物を動かす働きはおおきくなるって表現は、ぜひみんなもつかえるようになろうね。
ゴムの特徴を確認する
その後、次のようなやり取りをしました。
T:じゃあ、今日の勉強ね。みなさん、これはなにかわかりますか?
C:輪ゴム
T:そうだね。ということで、今日から、ゴムについての勉強をしていくよ。
T:じゃあ、みんなに1個ずつくばるね
T:ゴムには、大きくわけて2つの特徴があります。そしたら、ゴムを引っ張ってみて。ほんではなしてみて。どうなった?
C:もとにもどった
T:そうだね。これが1つ目の特徴だよ。ゴムってもとにもどろうとする性質があるんだよ
T:じゃあ、つぎね。軽くひっぱって。じゃあ、ちょっとだけ強く引っ張って。感触は一緒?
C:ちがう
T:どうちがうの?
C:なんか強くひっぱっぱたほうが、重たい
C:強くひっぱったほうが、グッてなる
T:そうだね。これを理科の言葉で「手応えが強い」と言います。よし、じゃあノートに書くよ
そして、黒板にゴムのイラストとゴムの特徴として、①ゴムは元にもどろうとする、②ゴムは伸ばせば伸ばすほど手応えは強くなると書きました。
本時の課題をつかむ
全員が書き終えたのを確認して…
T:じゃあ、今日はなにをするかというと、ゴムを使って車を動かしてもらいます。
C:えっ!できるかな?
T:先生はできるけど、みんなはどうだろうね?じゃあ、今日の課題は?
C:ゴムを使っても車を動かせるのかな?
T:わかった。じゃあ、それにしよう
ということで、本時の課題「ゴムを使っても車を動かせるのかな?」を書きました。
ゴムで車が動くかをやってみる
「でも、何も見ずにやるのは難しいので、説明書を見て、できたらオッケーね。先生も説明書見たし。ほんで、準備はみんなでやったほうがはやいから。いっしょにやろうね。」と言いました。基本的には、「集合。やってみせる。やってごらん」というのを細かく分けて、確認しながら作業しました。
準備ができたら、「じゃあ、後は説明書みてやってごらん。スタートスイッチの場所は10にしといてね。あと、こっちからあっちに飛ばしてね。一方通行にしないと、あぶないから。」と言い、自由にやらせました。もちろん、はやい子はすぐにできました。後は、質問が来たときにこれはこういうことだよって説明をしながら、全員の様子を見守りました。もちろん、手先が器用ではない子や説明書を読み取れない子もいるので、その子には支援に入りました。子どもたちはワイワイやっていました。
どうして車が動くのかを確認する
ある程度、時間をとった後、教室にみんなを戻しました。そして、次のようなやり取りをしました。
T:じゃあ、今日の課題は、「ゴムを使っても車を動かせるのかな?」だったんだけどどうだった?
C:できました
T:そうだね。全員できていたね
T:じゃあね、これなんで車が動いたのかってわかる?
C:…
T:じゃあ、確認をしよう。
T:まず、これが普通のときだね
C:はい
T:10にしたら、ゴムってどうなる
C:のびる
T:そうだね。その後、スタートスイッチを放したら
C:あ〜わかった。そしたら、ゴムがもとにもどるから、その勢いで車もピューンってすすむわけだ
T:どういうことかわかった? Aさん前に来て説明して。
C:はじめってゴムは、普通の形ですよね。でも、10にしたら、ゴムはのびますよね。ほんで、スタートスイッチを押したら、伸びたゴムがもとにもどりますよね。そしたら、それについている車も一緒にピューンといくってことだと思います。どうですか?
C:わかりました
T:つまり、ゴムのどんな特徴をつかったかというと
C:もとにもどろうとする特徴
T:そうだね。
そして、まとめとして、「ゴムのもとに戻ろうとする性質を使うと、車を動かすことができる」と書きました。そして、振り返りを書かせました。今回、見てると、「スタートスイッチの位置を遠くにしたら車は遠くに進むのか?」とか「ゴムの本数を増やすと、遠くに進むのか?」などの意見が出ていました。すごい力がついていましたね。
終わりに
今回は、ゴムの特徴をおさえ、それをもとにどうして車が進んだのかを考えさせることができたのが良かったかなと思います。既習を使って考えさせるには、おしえないといけないことをきっちり教えることが必要だとおもいます。そこの見極めがきっちりできていたのでよかったですね。
続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「風とゴムのはたらき」6授業目〜をご覧ください。
コメント