まだ5授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「風とゴムのはたらき」5授業目〜をご覧ください。
<本当にゴムの長さが長ければ長いほど、車は遠くにとぶのかな?>
復習をする
まず初めに、子どもたちと次のようなやりとりをして、復習をしました。
T:前回はどんな勉強をしましたか?
C:ゴムを使って車を動かしました
T:そうですね。これはゴムのどんな性質を使って車を動かしてたんだっけ?
C:もとに戻ろうとする性質
T:そうですね。
どれが1番遠くに飛ぶのかについて考える
その後、ある子のノートの振り返りをテレビにうつしました。
T:実は、昨日振り返りで、良いなって思った物があるので紹介します。ではみなさんで読んでください
C:スタートスイッチを遠くにするほど車はたくさん遠くに飛ぶのかな?
T:これどういうことかわかる
C:あ〜そういうことか
C:?
T:じゃあ、Aくん、物使いながら教えてくれる?
C:昨日はスタートスイッチを10にしてたじゃないですか。これを例えば15とかにしたら遠くに飛ぶのかなってことです
C:なるほど
T:先生もこれどうなんかなって思ったからみんなでやってみませんか?
C:はい
T:じゃあ、今日の問題を書くよ
そして、「1番遠くに飛ぶのはどれ?」と、「①5cm、②10cm、③15cm、④どれも同じ」を板書しました。その後、「自分は①〜④のどれだと思う?理由もかいてね」と指示を出し、時間をとりました。
予想を交流する
全員が書いたのを確認した後、「じゃあ、教えて?」と聞くと、全員が③を選びました。そこで「どうして?」と理由を聞くと子どもたちからは…
(1)ゴムを引っ張れば引っ張るほど、手応えが強かったです。だから、ゴムを引っ張れば引っ張るほど、ピューンっていくとおもったからです。
(2)助走がいっぱいついたほうが、ピューンっていくとおもったからです。
といった2つの意見が出ました。「じゃあ、本当にゴムの長さが長いほうが飛ぶのかを確かめてみようね」と言いました。そして、本時の課題として「本当にゴムの長さが長ければ長いほど、車は遠くにとぶのかな?」と板書しました。
実験方法を確認する
その後、次のようなやりとりをして、実験方法を確認しました。
T:風の実験のとき思い出してほしいんやけど、弱やったら記録って全部同じやった?
C:いや、ちがった
T:そうだよね。だから、今回も5cmのとき3回、10cmのとき3回、15cmのとき3回というふうにやりましょう
C:はい
T:ほんで、どこを0に合わせるかが難しいんやけど、今回は先生がきめました。ゴムが固定してあるところを0にして。
C:はい
C:じゃあ、何メートルとかってどこを見れば良いんですか?
T:するどい。そしたら、車の一番前に赤いシールがはってあるから、0〜赤いシールのところまでの距離を測ってください
C:はい
T:なにか質問はありますか?
C:ないです
実験を行い、記録を取る
その後、実験準備をしました。台車をセロハンテープで固定するのが難しいので、そこは側について確認しました。実験準備ができたら、正しく実験ができているかどうかを確認しました。どのグループもできていたので、後は子供たちに任せました。今回は、実験結果さえ取れればOKなので、時間管理だけ気をつけました。結果から言うと、どのグループもしっかり時間内に行うことができていました。
あるグループの結果を見てみると…
5cm…2m5cm、2m78cm、1m91cm
10cm…6m25cm、5m83cm、6m7cm
15cm…9m75cm、9m64cm、9m26cm
でした。そして、最後に振り返りを書かせて終わりました。
終わりに
今回は、子どもの振り返りを使って導入をした点や、既習を活かしながら予想ができていた点がよかったなと思っています。子どもの良いところを価値づけしながら、進めることができたと思います。
続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「風とゴムのはたらき」7授業目〜をご覧ください。
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