理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「流れる水のはたらき」6授業目〜

流れる水のはたらき

 まだ5授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「流れる水のはたらき」5授業目〜をごらんください。

<川の水による災害にはどのようなものがあるのかな?>

板書案

復習をする

T:前回はどんな勉強をしましたか

C:本当に水が多いと流れる水のはたらきは大きくなるのかについて調べました

T:結局真実はどうなの?

C:水の働きはおおきくなります。

T:そうだね。

T:現実世界の流れでいうと、まず大雨がふる。すると水の量は・・・

C:ふえる

T:水の量が増えると、水の速さは

C:はやくなる

T:水の速さがはやくなると、水の働きは

C:おおきくなる

T:水の働きがおおきくなると、土地の様子は

C:ガラリとかわる

T:ということだね

今日の問題を把握し、課題を掴む

T:でね、ある写真をもってきました

C:うわ〜。土砂がいっぱいだ

T:別の写真ももってきました

C:うわ〜、木が流れてる

T:これはある都道府県の話なんだけど、大雨で川の水の量が増え、土砂が家に流れ込んだり、木が流されたりしたんだってさ。こんな風に、水の働きによって災害が起きることもあるんだよ。

C:台風の時やったやつだ

T:そうだね。もちろんこれ以外にも水の働きによってもたらされる災害はまだまだあるんだよ

C:たしかに

T:ということで今日は水の働きによる災害について勉強をします。ということで今日の課題は?

C:川の水による災害にはどのようなものがあるのかな?

T:じゃあ、それにしよう

ということで本時の課題として、「川の水による災害にはどのようなものがあるのかな?」に決まりました。

イラストをもとに、どんな災害が起きそうか考える

 その後、教科書にのっている街のイラストを印刷したものを配り、次のようなやりとりをしました。

T:そしたら、まずはこの紙をノートの真ん中にはってください。あとで、周りに書き込みをするからね。

C:できました

T:そしたら説明するね。これから川の水の働きによってどのような災害が起きそうか考えてもらうよ

C:はい

T:まず、ここ災害が起きそうってところに、マルをつけてください。そしたら、そのあと、線で引っ張ってノートの空いているところにどんな災害が起きそうかかいてください。質問はありますか?

C:ないです

T:では、はじめてください

意見を共有する

 ある程度時間をとった後、子どもたちと次のようなやりとりをしました。

T:そしたら、指示棒で指して、どんな災害が起きそうかをおしえてください。だれからいくけ?

C:はい

T:Aさん。

C:はい。ここで、人が流されそうです。

C:同じです

C:付け足しで、木も流されそうです

T:じゃあ、他にどんな災害が起きそうですか?

C:はい。

T:Bさん

C:堤防が崩れて洪水が起きそうだと思います

C:わかりました

T:では、ほか?

C:はい

T:Cさん

C:はい。どろがたまると思います。

T:他にありますか?

C:はい。道路が削られると思います。

浸食によるものか運搬によるものか堆積によるものかを考える

T:実は、今出てきた災害は、浸食によるものか運搬によるものか堆積によるものかに分けることができるんだよ

C:たしかに

T:じゃあ、浸食は黒丸、運搬は赤丸、堆積は青丸で囲んでみて

C:先生、2つ関係していたら2つでもいいんですか?

T:いいよ

C:できました

T:じゃあ、人が流されるはどれ?

C:運搬です

T:ですね。

T:じゃあ、木が流されるはどれ?

C:運搬です

C:浸食も

C:なんで?

C:だって、土が削られて、ほんで木が倒れるから

C:わかりました

T:じゃあ、両方だね。堤防が崩れて洪水が起きるは?

C:浸食

C:おなじです

T:じゃあ、どろがたまるは?

C:運搬と堆積です

C:同じです

T:まあ、浸食も関係しそうだけどね

T:じゃあ、道路が削れるは?

C:浸食

まとめをする

T:じゃあ、今日のまとめをするよ。「川の水による災害には、〇〇などがある」の〇〇の部分をうめてみて

C:できました

T:じゃあ、Dさんよんでみて

C:川の水による災害には、どろがたまる、人や木が流される、堤防が崩れて洪水が起きるなどがある

T:いいね。じゃあ、それをまとめにかくね。付け足せる人は足しといてね

ということで本時のまとめとして、「川の水による災害には、どろがたまる、人や木が流される、堤防が崩れて洪水が起きるなどがある」に決まりました。

T:じゃあ、ふりかえりね

C:できました

終わりに

 みずのはたらきが大きくなると、どんな災害が起きるかについて行いました。次は対策もやるのですが、ただ事例をあげていくのではなく、知識と知識がつながるようにやるのが大事だと思います。

 今回で言えば、それぞれの災害はどの水の働きと関係しているのかを捉えるのがポイントになると思います。

 続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「流れる水のはたらき」7授業目〜をご覧ください。

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