まだ9授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「植物の発芽と成長」9授業目〜をご覧ください。ちなみに、本授業は、実験準備をして、だいたい2週間後に行いました。
<何をあげたら植物は大きく育つのかな?>
課題を掴む
まず初めに子どもたちと次のようなやりとりをしました。
T:みなさん、植物にだいぶ変化がおきましたね
C:はい。かなりおおきくなりました。
T:あれから2週間経ったし、そろそろ何をあげたら大きく育つのかについて考察できそうだなとおもうのでやってみましょう
C:はい
T:ということで、今日の課題は?
C:何をあげたら植物は大きく育つのかな?
T:じゃあ、それにしましょう
ということで、本時の課題として「何をあげたら植物は大きく育つのかな?」に決まりました。
観察し、結果を書く
その後、子どもたちと次のようなやりとりをしました。
T:そしたら、結果を書くために表を作るよ
T:ノートの半分くらいで縦線。
C:できました
T:ほんで、それをさらに半分して4つの箱つくって
C:できました
T:ほんで1番左、日光あり
T:左から2番目、日光なし
T:左から3番目、肥料あり
T:左から4番目、肥料なし
C:できました
T:じゃあ、これの下に気づいたことをかいてください。書く時は、比較してどこが違うかをかくと良いと思います
C:はい
T:ちなみにどれとどれ比較すればいいかわかる?
T:日光ありはどれと比較すれば良い?ペアで相談
C:できました
T:せーの
C:日光なし
T:そうだね
T:じゃあ、肥料ありは?せーの
C:肥料なし
T:そうだね。
T:何か質問ありますか?
C:ないです
T:じゃあ、始めてください
その後、10分くらい観察と気づいたことを書く時間を取りました。そして、気づいたことを共有する時間を取りました。子どもたちからは
【日光あり】
・葉やくきが伸びた
・茎が黄緑、葉が濃い緑
・葉が大きい
【日光なし】
・葉が枯れた。葉がしぼんだ
・茎が黄色、葉は緑、茶色
・葉の大きさは小さい
【肥料あり】
・葉や茎が肥料なしよりのびた
・茎が黄緑、葉が濃い緑
・葉の数が多い
・葉が大きい
【肥料なし】
・葉やくきが伸びた
・茎が黄緑、葉が濃い緑
・葉が大きい
といった意見が出ていました。
考察する
その後、「じゃあ、植物が大きく育つために必要なものは何かな?考察をかいてごらん。考察の型をつかってね」と伝えました。ある子の書いてきた考察を紹介します。
日光ありと日光なしで実験した結果、日光ありは大きく育って、日光なしはあまり育ってないので、日光は必要だと思います。肥料ありと肥料なしで実験した結果、肥料ありは肥料無しよりグッと伸びたので、肥料は必要だと思います。
この考察についてみなさんはどう思いますか?ぼん先生としては…
◯ 考察の型を用いて、日光や肥料が必要であることを考察できている
△ 何が大きく育ったのかという部分が抜けている
といった思いがあります。そのため…
日光ありと日光なしで実験した結果、日光ありは葉が大きくなっていたり高さが高くなったりしていて、日光なしは葉が枯れていたり、高さがあまり変わっていないので、日光は必要だと思います。肥料ありと肥料なしで実験した結果、肥料ありは肥料無しより葉の数が増えたり、茎がより伸びたりしているので、肥料は必要だと思います。
といったようにもっていきたいなと思っています。そのため、「これは何が大きくなっているの?容器?」といった問い返しをして、何がをかけるように指導しました。そして、まとめとして「植物が大きく育つには、日光と肥料が必要」とかきました。その後振り返りをして終わりました。
終わりに
考察の書き方がレベルアップできるようにしていきたいなと思っています。「日光が必要」と考えたのは、どこからなのかっていうのが今回は大事だと思っています。「植物の高さ」なのか、「葉の数」なのか、「葉の色」なのか、それが相手に伝わるように詳しくかけるようになってほしいとおもっています。
そして、その意識が最後は、6年の「多面的に」というところにつながるのかなと思っています。でもどんどんレベルアップしていくこの子達をみていると、楽しいです。
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