5年理科「植物の発芽と成長」指導案に悩む先生へ|10時間目の授業実践からヒントを!

植物の発芽と成長

 まだ9授業目を見ていない方は、先に5年理科「植物の発芽と成長」指導案に悩む先生へ|9時間目の授業実践からヒントを!をご覧ください。

<植物が発芽した後、大きく成長していくためには水の他に何が必要なのだろうか?> 

板書案

振り返りをする

C:前の学習の振り返りをしましょう

C:はい

C:Aさん

C:はい。前の課題は「植物が発芽した後、大きく成長していくためには水の他に何が必要なのだろうか?」です

C:同じです

T:そうだね。ちなみに予想は?

C:肥料

C:日光

T:ですね。じゃあ、今日は何する?

C:実験方法の確認

T:そうだね。前グループで実験方法を考えたし、それの確認をしようね

T:じゃあ、課題は前と同じでいい?

C:はい

といって本時の課題として「植物が発芽した後、大きく成長していくためには水の他に何が必要なのだろうか?」にきまりました

肥料の実験方法を考える

T:そしたら、先に肥料の方からいくよ。日光について考えてた人も言っていいからね

C:はい

T:まず、実験方法を考えるときに大事なことは?

C:条件制御

T:条件制御って何?

C:調べたい条件は変えて、他の条件は同じにする

T:そうだね。じゃあ、今回変える条件は何?

C:ひりょう

T:ですね。じゃあ、変えない条件は?

C:植物の高さ

T:ですね。葉の数とかもできるだけ同じ感じのほうがいいよね。ほかは?

C:水の量

T:そうだね。

C:日光

T:今回どうする?与える方でそろえても、与えない方で揃えてもいいんだけど、あたえるのにしようか

C:はい

T:ほかは?

C:置く場所

T:なるほどね。あとは?

C:もうないです

T:わかりました。じゃあ、手順はどうする?肥料について考えたグループおしえて

C:はい

T:Cさん代表しておしえて。ほんで足りない部分を足していこう

C:はい

C:僕達が考えた手順は・・・

①だいたい同じ大きさの植物を日光が当たる場所におきます

②つぎに、Aには液体肥料をさし、Bには液体肥料をさしません

③毎日同じ量の水をあげます

C:わかりました

T:どうですか?

C:いいと思います

T:ちなみに、この実験して肥料が必要ならどんな結果になるはずなの?ペアで相談

C:はい

C:できました

T:おしえて

C:はい

T:Dさん

C:はい。Aのほうが植物の高さが高くなると思います

C:つけたしです

C:Eさん

C:はい。葉の数が増えると思います

T:お〜いいね。成長したっていうのを判定するとき、いろんな視点から判定するのはいいことだね。植物の高さ、葉の数、あと色とか

C:あ〜

具体的な水の量や置く場所を確認する

T:そしたら、先生からね。同じ量の水ってどれくらいなの?

C:うーん

C:50mlくらい?

T:じゃあ、とりあえずそれでやってみよう

C:はい

T:あと、日光が当たる場所って具体的にはどこにするの?

C:うーん

T:じゃあ、グループで相談

C:はい

C:できました

T:おしえて

C:窓側ならどこでもいいと思います

C:外がいいと思います

C:こっちの窓側がいいと思います

T:さきに、こっちの窓側がいいと思うのはなんで?

C:はい。

T:Dさん

C:はい。こっちは南で、太陽は東南西の順で位置が変わって見えるから、南が一番日光に当たる時間が長いと思うからです

C:わかりました

T:という意見が出たね

C:たしかに。

T:じゃあ、部屋の中でやるなら、ここらへんがいいってわけね

T:ちなみに、外がいいと思った人はなんで?

C:えっと、植物は基本外でそだてるから、本物と同じようにしたほうがいいかなと思ったからです

C:わかりました

T:外だったらどこでもいいの?

C:基本的には、日陰じゃないところならどこでもいいと思うけど、Dさんの意見聞いて、南だったらいいなと思いました

T:じゃあ、畑らへんかな?

C:はい

T:じゃあ、南らへんの窓側と畑らへんっていう意見が出たけど、どうする?

C:うーん

T:ちなみに、水やりは毎日みなさんがやります

C:あ〜、じゃあ南らへんの窓側がいいと思います

T:なんで?

C:だって、畑らへんだったら、水やりのために毎日行くの大変だからです

C:あ〜たしかに

T:という意見出たけどどう?

C:納得です

T:じゃあ、南らへんの窓側にしましょう

C:はい

日光について

T:じゃあ、次は日光ね

C:はい

T:変える条件は?

C:日光

T:変えない条件は?

C:植物の高さとか葉の数

C:水の量

C:肥料

T:ありで揃えてもいいし、なしで揃えてもいいんだけど、今回はありで揃えようか。他に変えない条件ある?

C:場所

T:なるほどね。あとは?

C:もうないです

T:わかりました。じゃあ、手順はどうする?日光について考えたグループおしえて

C:はい

T:Eさん代表しておしえて。ほんで足りない部分を足していこう

C:はい

C:僕達が考えた手順は・・・

①だいたい同じ大きさの植物を外と部屋の中におきます

②つぎに、Aには液体肥料をさし、Bにも液体肥料をさします

③毎日同じ量の水をあげます

C:質問があります

C:Fさん

C:なんで外と部屋の中に置くんですか?

C:日光ありと日光なしを作るためです

C:でも、それだったら場所の条件がかわるくない?

C:でも、できるだけどっちも窓の近くにおけばだいたい場所変わらんやん

C:でも、部屋の中やったらクーラー入って涼しいけど、外やったら暑いかもしれんし、そしたら、条件変わっちゃうよ

C:たしかに

T:じゃあ、Gさんのところはどうやったの?

C:えっと

①だいたい同じ大きさの植物を外におきます

②つぎに、Aには液体肥料をさし、Bにも液体肥料をさします

③片方は、段ボールをして、もう片方は何もしません

④毎日同じ量の水をあげます

C:あ〜段ボールか

C:質問があります

C:Hさん

C:えっと、雨がふったら段ボールがぐちゃぐちゃになると思うので、中のほうがいいと思います

C:まったくもってそのとおりだと思います

C:笑

T:じゃあ、どこにするの?

C:肥料のやつと同じところらへん

T:わかったよ。じゃあ、まとめると

①だいたい同じ大きさの植物を南のまどらへんにおきます

②つぎに、Aには液体肥料をさし、Bにも液体肥料をさします

③片方は、段ボールをして、もう片方は何もしません

④毎日同じ量の水をあげます

C:いいと思います

T:水の量は?

C:50mlにします

T:じゃあ、それでいこう

準備する

T:じゃあ、全員で準備しようか

C:はい

(準備中)

C:先生、台とかありますか?

T:何に使うの?

C:えっと、思った以上に机だと低くて、日光が当たりづらいかもしれないと思ったからです

T:そしたら、これつかっていいよ

C:ありがとうございます

T:IさんとJさん、液体肥料の使い方はわかる?

C:なんか後ろの使い方見ながらやってます

T:すごい!じゃあ、わからんくなったらきいて

C:はい

(準備中)

C:できた〜

T:いいね

ふりかえりをする

T:じゃあ、ふりかえりをしましょう

C:はい

C:できました

T:そしたら、水やりの順番を決めてね

C:はい

C:できました

T:今回の実験方法を考える姿が良かったですね。こうしたらいいんじゃないかっていうのをみんなで作ろうとしてたところとか。

C:わーい

T:でね、提案するときの言い方って大事だと思うのね。どんなに正論でもいい方が良くないと向こうが「イラっ」てなることもあるからね。それも大事な力だと思うよ。ほんで、指摘された方は、確かにそうだな〜って思えば変えたほうがいいし、納得いかんかったら質問したり、反論したりすればいいとおもう。これもいい方は大事だからね。ただ、受け入れるのって力いるから、素直さ大事ね

C:はい

T:でも、今日はよかった!じゃあ、おわろう

終わりに

 一人では思いつかないアイデアがみんなとだったら思いつく。これが、学校で学ぶ意義だと思います。また、教科書のレベル以上に、「具体的に」実験方法を考えることが、主体的な問題解決につながると思います。

 「南がいい」「水やり大変だから部屋がいい」など、本当に価値ある発言だと周りは納得してくれるし、そういう経験があるともっと工夫しようってなります。それが今回は見られたから良かったなと思います。

 続きが気になる方は、【完】5年理科「植物の発芽と成長」指導案に悩む先生へ|11時間目の授業実践からヒントを!をごらんください。

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