理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「植物の発芽と成長」2授業目〜

植物の発芽と成長

 1授業目をまだ見ていない方は、「理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「植物の発芽と成長」1授業目〜」を御覧ください

<水、土、日光は発芽に必要なのかな?>

復習について

 「前回はどんな勉強をしましたか?」と尋ねると、「水、土、日光が発芽に必要かどうかを調べました」と答えました。そのあと、「どんな事がわかりましたか?」と尋ねると、「自分が調べたい条件だけ変えて、他の条件は揃えることがわかりました。」と答えました。いい感じですね。

 今後は…

1.前回はどんな勉強をしましたか?

2.どんな事がわかりましたか?

3.まだ解決できていないことはなんですか?

4.今日やることはなんですか?

といった復習をさせたいんです。今日の授業でいえば…

1 水、土、日光が発芽に必要かどうかを調べました

2 自分が調べたい条件だけ変えて、他の条件は揃えることがわかりました

3 水、土、日光が発芽に必要かどうかは解決できていない

4 今日は、どの条件が必要なのかを調べたい

といった感じです。これが、定着すれば、教師が発問しなくても、子どもたちだけで進められるかなと思います。そこまで鍛えます笑

 今はまだその段階ではないので、教師から『結局、水、土、日光が発芽に必要かどうかは分かったの?』と発問しました。すると、「わかりませんでした」との声。『じゃあ、今日はどうする?』と聞くと、「どの条件が必要なのかを調べたい」と言いました。そこで、課題は、『水、土、日光は発芽に必要なのかな?』になりました。

【重要】観察し、考察する

 そして、前回準備した種子を持ってきて、つぎのやりとりをしました。

T:これが日光あり、日光無し。

T:これが土あり、土無し。

T:これが水あり、水なしです。

C:うわ〜芽が出ている

T:これらの結果から、色んなことがわかります。今日は、いっぱい分かることをノートに書きましょう。書き方を教えるね。

といって、考察の書き方を教えました。

〇〇をした結果、△△になったので、×××と分かった

す。〇〇には実験方法、△△には結果、×××には考察が入ります。もっと詳しく知りたい方は、「理科専科はどう考える?! 〜考察と型〜 」を御覧ください。

考察を共有する

 しばらくすると、「できました」との声。そこで、ペアで発表をさせました。そして、全員のノートを黒板に貼らせて、みんなの考察を吟味させました。そして、「この中で、いいなと思う考察はどれ?」と聞きました。子どもたちは、思い思いに選んでいきます。

 この活動の意図としては、良い考察のイメージを子どもたちに付けさせたいということなんです。「こんな風にかけばいいんだな」というイメージさえわけば、どの子だってかけるようになります。でも、それは教えないといけません。その時間を取っているんです。

 『先生はこれが良いと思ったよ」といってAさんを当てました。Aさんの考察は…

 水ありと水なしで発芽するかどうかを調べた結果、水ありは芽が出て水無しは芽が出なかったので、発芽するためには水が必要だと分かった

でした。とてもバッチリですね。そして、『こんな考察もいいと思うよ』といって

 土ありと土無しで発芽するかどうかを調べた結果、土ありも土無しも発芽しなかったので、発芽するために土は必要ではない事がわかった。

日光ありと日光無しで発芽するかどうかを調べた結果、日光ありも日光無しも発芽しなかったので、発芽するためには日光は必要ではない事がわかった。

を提示しました。子どもたちは、「なるほど」といった感じでした。すると、ある子から「先生、これメモしてもいいですか?」と言われたので、「すごい。あなたは絶対にうまくなるとおもうよ。取っておいで。」と言いました。すると、他の子もメモを取り出しました。それを見て、「他の子もメモを取り出したのは素敵。絶対に伸びるよ」と言いました。

まとめをする

 その後、『じゃあ、今日のまとめね。』と言うと、「水が発芽には必要である」と答えました。その後、ノートにまとめを書き、全員で読みました。そして、ふりかえりをさせました。今年、振り返りって大事だなと思っています。書いてほしいのは、「分かったこと」と「疑問に思ったこと」です。これが、できればスムーズに流れるのかなと思っています。

終わりに

 今日は、考察の書き方を教えられたのが大きいかなと思います。自分は型を使わせることは賛成派なんです。少しずつ慣れてくれればいいなと思っています。また、水が必要っていうのもみんな納得していたのでそれもいいなと思っています。

 続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「植物の発芽と成長」3授業目〜をご覧ください。また、考察の書き方についてもっと詳しく知りたい方は、「理科専科はどう考える?! 〜考察と型〜 」を御覧ください。

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