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<発芽するためには、水の他に何が必要なのだろうか?>
板書案

復習する
C:前の学習のふりかえりをしましょう
C:はい
C:Aさん
C:はい。前の学習の課題は、「水、土、日光は発芽に必要なのかな?」です
C:同じです。はい
C:Bさん
C:前の学習のまとめは、「水が発芽には必要である」です
T:そうでしたね。ちなみに、土とか日光は発芽には
C:必要ではない
T:だったんだよね。じゃあ、今日はこの続きからしましょう
C:はい
今日の課題を掴む
T:そしたら、前回の振り返りでいい振り返りがあったので紹介します。Cさんよんで
C:はい。発芽には水が必要だとわかった。水がとても少なくても発芽するのか不思議に思ったです
C:わかりました
T:これおもしろいなと思いました。水の量と発芽の関係について不思議を見つけたんだね
T:あと、Dさん読んでください
C:はい。水が発芽には必要だとわかった。水以外に必要なものはないのかなと思いました。
C:わかりました
T:どう思う?
C:うーん。ありそう
C:いや、でもないんじゃない?
T:ちなみに、Dさんはなんでそれが不思議におもったの?
C:だって、発芽するのに結構時間がかかった気がして、ということは他の条件もいるのではないかとおもって
T:なるほどね。実は、これいい視点ですね。理科は、疑い深い人はうまくなります
C:え〜。そうなんですか
T:そうだよ。だって、実験とかでも1回じゃなく、3回したりするやん。あれって本当にそうかなって思ってるからしてるわけだよね
C:たしかに
T:ということで、今日は水以外に発芽に必要なものはあるのかについて考えていきましょう。ということで今日の課題は?
C:発芽するためには、水の他に何が必要なのだろうか?
T:じゃあ、それでいこう
ということで本時の課題として「発芽するためには、水の他に何が必要なのだろうか?」に決まりました。
予想をする
T:そしたら、発芽するために必要ってどういう意味?
C:それがないと発芽できない
T:そういうことね。これが1つ目のヒント
T:2つ目のヒントねんけど、1ヶ月くらいかかったのは、ふつうよりは時間がかかっています。これも考えるときのヒントになります
T:3つ目。植物も私達と同じで生き物です。生き物が必要なものとつなげながら考えるといいかもしれません
C:わかったかも
T:じゃあ、予想を書いてみて
C:はい
C:できました
T:おしえて
C:はい
T:Eさん
C:はい。空気です
C:わかりました
T:なんでそう思ったの?
C:人間は、空気をすっているから植物も空気が必要なのではないかと思ったからです
C:たしかに
T:ちなみに、空気のない場所ってどこある?
C:宇宙
T:たしかに。じゃあ、宇宙にもっていって水あげたら発芽するんかね
C:しなさそう
T:他に空気のない場所って?
C:水の中。おぼれるもん
C:たしかに
T:じゃあ、水の中に沈めたら発芽するんかね?
C:しなさそう
T:どうなんだろうね?
T:他に発芽の条件はありますか?
C:はい
C:Fさん
T:はい。プランターだと思います。だって、プランターに植えているからです
C:わかりました
T:他にありますか?
C:はい。
C:Gさん
C:はい。コットンです。だって、前の実験で、コットンを使っていたからです
T:他にありますか?
C:はい。温度だと思います。だって、2月とかは寒くて、植物が全然出ていなかったからです。
T:他にありますか?
C:ないです
予想について検討する
T:そしたら、この中で、これは違うんじゃないっていうのはありますか?グループで相談
C:うーん
C:あ!わかった
C:できました
T:なにか意見はありますか?
C:はい
T:Hさん
C:はい。私はプランターは必要じゃないと思います。だって、前の授業でシャーレを使ったけど、発芽したからです
C:同じです
C:どういうこと?
T:ペアで相談
C:あ〜そういうことか
T:だれかどんな話がでたかおしえて
C:はい
T:Iさん
C:はい。プランターが必要ということは、プランターがないと発芽しないってことですよね。でも、前の授業では、シャーレで発芽したから、プランターがなくても容器ならいけると思います
C:他にあります。
C:Jさん
C:はい。なんか、3年生のとき、黒いカップ?ポット?みたいなやつで発芽させてたから別にプランターじゃなくても発芽すると思います
C:わかりました
T:という意見が出たけど、どう?
C:いらない
T:そうですね。シャーレでも黒いポットでも発芽したこと見たことあるよね。だから、プランターは別に必要ありません。でね、こんなふうに前の実験とか今までの経験を根拠にして、予想を削るのはとてもいいことなんです。削るのは、それだけ思考できているってことです
T:じゃあ、この3つでいいですか?
C:いや、まだあります
T:Kさん
C:はい。わたしは、コットンも必要ないと思います。だって、この前の実験で、土でも発芽したし、3年生までのときに土で発芽させてたからです
C:同じです
C:たしかに
T:Kさんの意見についてどうですか
C:納得です
T:じゃあ、これも削っていいですか?
C:はい
T:すばらしい。そうだね。これも削れるよね
まとめをする
T:じゃあ、空気と温度の2個でいいですか?
C:はい
T:じゃあ、今日のまとめをしましょう。今日のまとめはどうする?
C:発芽には、水以外に空気と温度が必要であると思う
T:そしたら、ちょっとだけ変更なんだけど、適当な温度って言葉にしてもいい?
C:?
T:みんな、適当ってどういう意味かわかる?
C:いい加減みたいな
T:なるほどね。そういういみの適当もあるよね。けど、この場合は「ぴったりな」みたいな意味です
T:たとえば、気温0度ってどう?
C:寒すぎます
T:じゃあ、気温40度は?
C:あつすぎます
T:じゃあ、適当な温度ってどのくらい?
C:22度とか
T:そういうニュアンスで使います。予想のときに寒すぎると発芽しないとか言っていたので、この言葉にしましょう
といって、本時のまとめとして、「発芽には、水以外に空気と適当な温度が必要だと思う」になりました。
T:じゃあ、これってどっちも発芽には必要なんかな?
C:うーん
T:ということで、これは実験してみないとわからないよね
C:はい
T:なので、次回は何をしますか?
C:実験方法を考える
T:そうだね。ちなみに実験方法を考えるときに大事なことは?
C:条件制御
T:条件制御ってなに?
C:調べたい条件は変えて他の条件は同じにする
T:ですね
T:じゃあ、ふりかえりをしましょう
C:はい
C:できました
終わりに
ふりかえりから課題につなげたのが良かったなと思います。あと、「さあ考えてごらん」ってやっちゃうと今回の場合は、予想が全然出なかったと思います。
そのため、今回は考えるためのヒントとして3つ渡しました。これは大事な手立てだと思います。子どもたちが育つまでは、実態に踏まえて考えるための方向性を提示してあげることも大事なことだと思います。
続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「植物の発芽と成長」4授業目〜をご覧ください。
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