まだ4授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜6年「てこのはたらきとしくみ」4授業目〜をご覧ください。
<てこが水平につりあうときは、どのようなきまりがあるのか?>
板書案
復習をする
T:前回はどんな勉強をしましたか?
C:10kgをできるだけ小さい力でもちあげるにはどうすればいいのかについて調べました。
T:どうすればいいの?
C:支点から力点の間の距離をできるだけ長くする
C:支点から作用点の間の距離をできるだけ短くする
T:でしたね。イラストは書けそう?
C:はい
T:じゃあ、頭の中にイメージ書いてね
C:できました
T:こんな感じだよ。みんなのイメージとあってた?
C:はい
T:じゃあ、今日はこの続きからするね
問題を把握し、課題を掴む
T:実はね、前回のふりかえりでこんなのがあったんだよ。読んでみて。せーの
C:どれだけの力があればもちあがるのか?
T:これAさん説明してくれる?
C:はい。なんか昨日、一番小さい力でもちあげる実験をした後、逆に一番手応えが大きい状態を作ったじゃないですか。あれを見ていて、どれだけのパワーがあれば10kgを持ち上げることができるんかなって思いました
T:ありがとう
C:たしかに
C:無理なんじゃない
C:いや、だんだん手応えは大きくなったけど持ち上がったから、パワーがあれば持ち上がるよ
T:そうです。パワーがあれば理論上は持ち上がります。そして、これがちょうど次の勉強とつながるので、これについて詳しくやっていこうと思います。
C:はい
T:そしたら、まず初めになんだけど、こういう状況になったときを持ち上がったっていうことにします。
C:まっすぐ
T:そうだね。これをね「水平」といいます。
T:でね、てこが水平になるときには決まりがあって、その決まりがわかれば、計算でどれだけのパワーが要るのかを求めることができます
C:その決まりってなんですか?
T:それはね…
C:それは
T:今から、君たちに見つけてもらいます
C:なんじゃそれ笑
T:簡単には教えませんよ。自分たちで頑張って決まりを見つけてください
C:はい
T:じゃあ、課題は?
C:てこが水平につりあうときには、どのようなきまりがあるのかな?
T:じゃあ、それにしよう
ということで、本時の課題として、「てこが水平につりあうときには、どのようなきまりがあるのかな?」に決まりました。
実験用てこについて紹介する
T:じゃあ、みんなでてこが水平になるときの決まりを見つけましょう
C:はい
T:まず、はじめに大型のてこでは、実験するのが大変だと思うので、これを使います
C:お〜
T:これは実験用てこになります。てこって何やったけ?
C:棒のある1点を支えにして、棒の一部に力を加え、ものを持ち上げたりうごかしたりするもの
T:じゃあ、支点はどこや?
C:ここ
T:作用点はどこや?
C:ここ
T:力点はどこや?
C:ここ
T:つまり、これもてこってことやな
C:はい
T:こいつだと机の上でも実験しやすいから、これからこれを使ってやります。
C:はい
「力の大きさ=おもりの重さ」であることを理解させる
T:そしたら、これつかっててこが水平になるときのきまりを見つけていくんだけど、問題があって
C:?
T:力の大きさをどうやって数値化するかってことです。たとえば、これ今ぼん先生がゆびで押して、水平になったけど、どれだけの力で押しているのかがわからないし、数値化できないときまりも見つかりにくいじゃないですか?
C:たしかに
T:じゃあ、どうやって力の大きさを数値化するかというと・・・
C:はい
(「力の大きさ=おもりの重さ」と板書する)
T:力の大きさをおもりの重さで数値化します
C:どういうこと?
T:たとえば、これ今水平だよね。
C:はい
T:これ上から押してるけど、下から引っ張るのでもいいよね?
C:はい
T:ほんなら、下から引っ張るのでもいいなら、べつにおもりで引っ張るのでもいいよね
C:たしかに
T:そしたら、いまこれが釣り合うために、30gをつかったので、初めのぼん先生が押す力は、何g分のパワーかと言うと
C:30g分
T:と言えるようね。そうすれば力の大きさも数値化できるというわけ。
C:なるほど
T:じゃあ、板書するからノートにメモしといて
C:はい
自由試行させる
T:じゃあ、グループに1つずつ実験用てこあげるから。今日は自由に色々やってみて
C:はい
T:じゃあ、組み立て方やるかたみにきて
C:はい
T:こんな感じ
C:わかりました
T:じゃあ、どんどんやってみて
C:はい
といって自由試行をさせました
次回の授業について
T:じゃあ、今日は色々やってみたね
C:はい
T:でね、見てたら、こんな風に左のうでの違うところ2箇所におもりをつけて、釣り合わせたりするするグループもいました
C:やった!やった!
T:ただ、これちょっと複雑なので、きまりを見つけるときは、左の腕も右の腕も1箇所にしかおもりつけないようにしたいと思います。
C:はい
T:あくまでも目的は、「10kgのおもりを持ち上げるためにどれだけの力がいるか」をしらべるためだからね。「てこ楽しかった〜。でもきまり見つかりませんでしたでは、全然だめだからね」
C:はい
T:じゃあ、次回からきまりを見つけていきましょうね
C:はい
T:じゃあ、ふりかえりをかいてみて
C:できました
終わりに
今日の授業は、つなぎの部分なので結構難しいと思います。コツは教えるべきところはしっかり教えて。理解できているかを発問で問うということです。「力の大きさってどうすれば数値化できると思う?」と聞いてもあんまり的を得た回答は出てこないことが多いです。それなら、どんどん知識技能として教えればいいと思います。
続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜6年「てこのはたらきとしくみ」6授業目〜をご覧ください。
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