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<雲の動き方に決まりはあるのかな?>
板書案

復習する
C:前の学習の振り返りをしましょう
C:はい
C:Aさん
C:前の課題は、「晴れと曇りってどうやって区別するのかな?」です
C:同じです。はい
C:Bさん
C:はい。まとめは、「雲の量が0〜8のときは晴れで、9〜10のときは曇りである」です
C:おなじです
T:ちなみに、雨の日の雲の特徴は?
C:はい
T:Cさん
C:色が黒とか灰色っぽいです
C:同じです
T:今日はこの続きからするよ
雲がうごくことを確認する
T:そしたら、ある場所の午前中の写真をもってきました。天気は?
C:はれ
T:なんで?
C:雲の量が1くらいだから
T:そうだね。じゃあね、このあと、じかんがたち、午後になりました。午後の天気は何だったとおもいますか?ペアで相談
C:はい
C:できました
T:晴れだと思う人?
C:はい
T:曇りだと思う人?
C:はい
T:雨だと思う人?
T:これはいないのね
T:じゃあ、少なかった晴れの人おしえて
C:はい。今は、雲の量が1だから、そのまま雲の量が9とかにはならないと思ったからです
C:わかりました
T:じゃあ、曇の人教えて
C:はい。もしかしたら、写真の外側に雲があって、それが動いて雲の量が9とかになると思ったからです
C:同じです
T:なるほどね。これ、この日はたまたまそうなったんだけど・・・
C:あ!くもりだ
T:じゃあ、なんで曇りになったんだとおもう?
C:雲がうごいたから
T:なるほどね。ちなみに何の力でうごいたの?
C:風
T:そうだね。実は、ボンって雲が発生するわけではなく、風の力でうごいて天気が曇りになったんです
問題を確認し、課題を掴む
T:じゃあ、今日の問題ね。多分バラけると思うよ
雲の動き方に、決まりはある?
C:できました
T:きまりってわかる?
C:なんかいつもそうってことです
T:あ〜イメージはそんなかんじ
T:たとえば、太陽はどのように位置が変わるんだっけ?
C:東、南、西の順で位置が変わります
T:そうだね。これって今日も明日もあさっても1年後もそうだよね。今日だけやっぱりやめた。西、南、東の順に位置が変わろうとかはないよね
C:はい笑
T:じゃあ、雲の場合はどうなのかなってことです。じゃあ、予想をかいてみて
C:はい
C:できました
T:まずは自分の考えをきくよ。あるってひと?
C:はい
T:ないってひと?
C:はい
T:じゃあ、少ない方からいくよ。あるってひとなんでそうおもったの?
C:太陽も星も月も、動き方にきまりがあったからです
C:わかりました
T:じゃあ、ないってひとはなんでそうおもったの?
C:雲は風によって動いていて、風の向きはバラバラだから
C:わかりました
T:意見バラけたね。じゃあ、真実はどっちなんだろうね?
C:わかりません
T:じゃあ、今日の課題?
C:雲の動き方にきまりはあるのか?
T:じゃあ、それにしよう
ということで、本時の課題として、「雲の動き方に決まりはあるのかな?」に決まりました。
実験方法を確認する
T:そしたら、実際に観察して雲の動き方にきまりがあるかを確かめよう
C:はい
T:ほんで、たとえば、雲はこっちからこっちに動くっていうのはどう?
C:だめです
T:なんで?
C:こっちってどっちかわからないからです
T:じゃあ、どうやって動き方を伝えればいいと思う?
C:方位を使えばいいと思います
T:そうだね。たとえば、東から西みたいなかんじね
T:あと、観察するときに、雲だけでどう動いているかを見るのは難しいです。4年の時、月だけだったらどう動いたかみるの難しいよっていうやつと同じね。だから、どうすればいい?
C:うごかないものとくらべる
T:そうだね。じゃあ、この2つを意識してかんさつしてみよう
C:はい
雲の動きを観察する
T:じゃあ、しばらくじかんあげるし、じっとみてみて
C:わかった
T:ぜんいんわかった?
C:はい
T:じゃあ、まずは指でどっちに進んでいるかをやってみて。せーの
C:こっち
T:お!全員揃ってるね
C:ほんまや
T:じゃあ、これって方位はどうなんかな?
C:西から東だ
T:じゃあ、雲の動きのきまりは、西から東にいくだね
C:え?だめじゃないですか?
T:なんで?
C:たまたまかもしれないじゃないですか?
C:時間違ってたり、明日とかだと違うかも
T:すばらしい。そうだね。きまりって明日もあさっても1年後もなりたつもののことをいうよね。だから、1回だけの観察できめたらだめってことだね
C:はい
T:じゃあ、すくなくともいえることは?
C:今は、雲が西から東にうごいた
T:ですね
動画で雲は西から東で動くのかを確かめる
T:そしたら、今日はしっかりまとめまで行きたいので、このあと動画で確かめます。今から流すのは東京の雲の様子です。日にちも今日ではないので、これで雲がどう動くのかを見てみましょう
C:はい
(動画視聴中)
T:どうだった?
C:西から東に動いた
T:ということで、真実は雲の動き方にはきまりがあるんですよ。
C:え〜以外
T:ちなみに、そのきまりとは?
C:西から東に動く
T:そうなんです。だから、時間変えたり、日にち変えたりしても西から東に動きます。ぜひ、明日休み時間に見てみましょう。
C:はい
T:まあ、でも勉強はすすめたいので、まとめするね
といって本時のまとめとして、「雲は西から東にうごく」と書きました。
T:ちなみに、なんだけど、きまりがあるってなんか違和感ない?風ってランダムにふくイメージあるから
C:はい
T:実は、これちゃんとりゆうがあるんです。曇ってなにでうごくんだっけ?
C:かぜ
T:ですよね。ほんで、曇ってけっこう高くにあるよね。上空には、いつも西から東にかぜがふくの。それは、なんでかっていうと・・・
C:はい
T:これ。地球儀。地球は回ってるよね。
C:はい
T:ほんで、君たちも走っているときに、なんか風を感じたことない?
C:あります
T:それと一緒で、地球も回っているから風が起きるの。ほんで、地球って、ずっと同じ向きに回るやん。急にやっぱりこっちに回ろうってならんやん
C:はい
T:だから、その地球の回る向きの影響で、必ず西から東にかぜがふくの
C:なるほど
T:ちなみに、この風のことを偏西風といいます
C:偏西風
T:そう。まあ、予備知識として知っておいてください
C:はい
T:じゃあ、振り返りをしましょう
C:はい
C:できました
終わりに
子どもたちは、日常生活の中でなんとなく、天気と雲には関係があるし、雲が動くことは分かっています。そこに時間をかけるのって自分はもったいないと思っています。そういうところは、サラッと行けばいいと思います。
しかしながら、『雲の動きにきまりはあるか?』という問題になると、子どもたちは、止まります。このように「見ているけど、見ていないものに焦点をしぼる」というのは大事なことかなと自分は思います。
続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「天気の変化」3授業目〜をご覧ください。
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