理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「天気と気温」3授業目〜

天気と気温

 まだ2授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「天気と気温」2授業目〜をご覧ください。この授業の前に、晴れの日と曇りの日の気温を百葉箱で調べています。

<晴れの日とくもりの日の1日の気温の変わり方はどうなっているのかな?>

課題を掴む

まず初めに子どもたちと次のようなやり取りをしました。

T:単元のゴールを読みましょう。せーの

C:天気によって1日の気温の変わり方はちがうのかな?

T:今ってこのゴールをはっきりするためにべんきょうしているんだよね

C:はい

T:みんなは、晴れの日、曇りの日、雨の日のうち、どれを調べ終わったんだっけ?

C:晴れの日とくもりの日

T:ですね。じゃあ、今日は何をするかというと、結果をもとに考察をします。それぞれの天気のときの気温の変わり方の特徴を捉えられたらオッケーってことです

C:わかりました

T:じゃあ、今日の課題は?

C:晴れの日とくもりの日の1日の気温の変わり方はどうなっているのかな?

T:じゃあ、それにしよう

ということで本時の課題として「晴れの日とくもりの日の1日の気温の変わり方はどうなっているのかな?」に決まりました。

結果をグラフに表す

その後、ワークシートを配り次のようなやり取りをしました。

T:じゃあ、名前を書きましょう

C:できました

T:これが晴れの日の結果です。

C:はい

T:そしたら、これってパッと見て特徴分かるかっていったら、そうじゃないと思うんです。理科の達人はこんなとき何するかって言うと…グラフにするんです。

C:あ〜。風やゴムのはたらきでもやったやつね

T:すごい。そうそう。それと同じ感じ。なので、今から折れ線グラフにあらわしてもらいます。

C:算数でやったやつね

T:そうだね。そしたら、復習もかねて折れ線グラフの書き方を黒板に書くので、みなさんもノートにかいてね

C:はい

T:①点をうつ(時刻と気温が交わるところ)

C:できました

T:②線でむすぶ

C:できました

T:そしたら、じゃあ、実際にやってみよう

T:まず、8時30分が22℃なので、点をうってみて

C:できました

T:ペアで確認

C:大丈夫です

T:じゃあ、次9時30分が23℃なので、点をうってみて

C;できました

T:ペアで確認

C:大丈夫です。

T:そしたら、続きは自分でやってみて。全部の点を打てたらもってきて

C:はい

C:できました

T:ここがちがうよ。やりなおし

C:できました

T:おっけー。ミニ先生になって

C:はい

C:できました

C:できました

T:BさんはAさんに見てもらって。Cさんは先生のところおいで

T:Cさんミニ先生

C:Bさんも大丈夫です

T:Bさんもミニ先生。あと任せるね。

T:(できていない子に個別指導)

T:おし。全員大丈夫だね

T:じゃあ、次、線で結んでみて。もちろん定規を使ってね

T:(掲示用の紙に結果を記入)

C:できました。

T:ペアで確認

C:大丈夫です。

T:こんなふうにやるんだよ

T:じゃあ、くもりの方をやってみて。①(点をうつ)ができたらもってきて

C:できました

T:ミニ先生

C:できました

T:ここがちがうよ

C:本当や

C:Dさん合ってました

T:Dさんもミニ先生。

C:はい

T:じゃあ、任せるね(机間巡視)

C:できました

T:おし、じゃあ全員できたし線でつないで

C:できました

考察する

 その後、ワークシートをのりで貼らせたり、掲示用の紙を黒板に貼ったりした後、つぎのようなやりとりをしました。

T:じゃあ、この結果から分かったことをノートにかいてください

C:できました

T:教えて

C:はい

T:Eさん

C:はい。晴れの日の気温は、朝が低く、昼過ぎが高いです。

T:これ最低気温は何℃?

C:22℃です
T:じゃあ、最高気温は?

C:29℃です

T:なるほど。じゃあ、Fさん

C:曇りの日は、朝と昼過ぎであまり気温が変わりません

T:曇りの日の最低気温は何℃?

C:26℃です

T:じゃあ、最高気温は?

C:29℃です

T:なるほど、じゃあ、Gさん

C:晴れの日は、気温の変わり方が大きいです。

T:22℃と29℃ってことは何℃あがったの?

C:7℃

T:じゃあ、曇りは?
C:3℃

T:ぜんぜんちがうね。これ大事だね。晴れの日は、気温の変わり方が大きい。じゃあ、曇の日は?

C:気温の変わり方は小さい

T:ということだね

T:他にありますか?

C:ないです

まとめをする

 その後、「じゃあ、まとめをするよ」と言いました。すると子どもたちからは、「晴れの日は気温の変わり方が大きく、曇りの日は気温の変わり方が小さい」という意見がでました。そして、教科書のまとめを読ませました。教科書の方がくわしく書いてありますが、大枠は捉えられていました。今回は、教科書のまとめを採用し、「晴れの日は、気温の変わり方が大きく、昼過ぎに1番高くなる。曇りの日は、気温の変わり方が小さく、1日の中で気温はあまり変わらない」と書きました。そして、振り返りを書かせ、終わりました。

終わりに

 今回の工夫点として、晴れの日と曇りの日の両方を扱った点が挙げられます。特徴を捉えさせたいとき、「比較」が必要だと思います。「(曇りの日と比べたら)晴れの日は、気温の変わり方が大きい」ということだと思います。

 続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「天気と気温」4授業目〜をご覧ください。

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