理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「とじこめた空気と水」4授業目〜

とじこめた空気と水

 まだ3授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「とじこめた空気と水」3授業目〜をご覧ください。

<本当に中の空気の体験が小さくなればなるほど押し返す力が大きくなるのかな?>

板書案

課題を掴む

T:全壊の課題を読みましょう。せーの

C:本当に中の空気の体積が小さくなればなるほど押し返す力は大きくなるのかな?

T:ということで、今日はこの仮説が本当にあっているのかどうかを確かめましょう

C:はい

T:じゃあ、どんな実験をするか確認します。まず、何を使うかというと

C:注射器

T:ですね。ほんで最初は25mlにするね。この時、まだ押してないので手応えは0だね。このあとどうするかというと

C:手で押して20mlにする

T:そうだね。おそらく手応えがあると思います。ほんで次は?

C:手で押して15mlにする

T:このとき、みんなの予想が正しければ手応えはどうなる?

C:つよくなる

T:ということだね。ほんで10mlにするね。君たちの予想が正しければどうなる?

C:手応えはもっとつよくなる

T:ということだね。MAXは10ね。10って押してもびくともしないってことにしよう。ということで、手応えがどうなるかを数字で表に埋めていってね

C:はい

T:じゃあ、ペアで相談しながら始めてください

実験をする

 その後、ペアで実験をさせました。片方が押して、片方がめもりをつたえるペアが多かったです。子どもたちは、「めちゃくちゃかたい」とか「おもたい」などの感想を伝えたり、「これいくつにする?」といったやりとりをしていました。

 保健室の先生とかが、「今の頭の痛さって10のうちいくつ?」っていうふうに感覚を数字で表すって大事だなと思ってやりました。「めちゃくちゃつよい」っていうより視覚化しやすいなと思っています。

分かったことを確認する

T:じゃあ、実験は大丈夫そうかな?

C:はい

T:そしたら、感覚を数値化してるから、数字がちがうくてもいいからね。じゃあ、貼りに来て

C:はい

T:じゃあ、友達のやつも見てみようか

(他のグループの結果をみる)

T:分かったことを書いてみようか。どの班にも共通して言えることとか、実験していてわかったこととか

C:はい

C:できました

T:おしえて

C:はい。数値はちがうけど、中の空気の体積がちいさくなればなるほど、手応えは大きくなります。

C:同じです。

T:20mlのときはどうだった?

C:まあまあ。ちょっと感じるかなって感じです

T:じゃあ、10mlのときは?

C:けっこう力加えないと押し返されました

T:なるほどね。

C:他の意見で、10mlから手をはなすと、スーッとピストンが戻っていきました?

T:どういうこと?勝手に戻っていったの?

C:はい

T:見せて!

C:いきますよ

T:本当や。勝手に戻っていく。魔法使ったの

C:違いますよ。中の空気がもとに戻ろうとしてそれでピストンを押したんですよ

T:なるほど。それで玉もおされたのかもしれないね

C:そうだと思います

T:ちなみに、これどこまでもどるかっていうと

C:元の位置

C:25ml

T:やってみるね

C:やっぱり25mlのところに行ってる

T:ホンマやね

まとめをして、ふりかえりをする

T:じゃあ、きょうのまとめはどうする?

C:中の空気の体積がちいさくなればなるほど、押し返す力が大きくなる。

T:じゃあ、それにしよう

T:よし、じゃあ、書けた人からふりかえりをしてね

C:はい

ということで、本時のまとめとして「中の空気の体積がちいさくなればなるほど、押し返す力が大きくなる」に決まりました。

前玉が飛んだ秘密について確認する

T:じゃあ、集合

C:はい

T:でね、まずこの中にスポンジをいれます。ほんで、ピストンをおすわ・

T:①スポンジは全体が潰れる、②スポンジはピストン側から潰れていく どっちやと思う?

C:①

C:②

T:じゃあ、やってみるね。スポンジ見ていてよ

C:うわ。①や

T:そうなの。こんな風にスポンジって全体が潰れるの。つまり、中の空気は押されると全体がギューって縮むの

C:ほう

T:ほんでね、ピストンを押せば押すほど、空気は更に縮んで、押し返す力も増えていくの!

C:はい

T:ほんで、ある地点になったら、空気が前玉を押してほんで

T:ポンって飛ぶというわけ

C:なるほど

T:つまり、空気が縮むと押し返す力が増えて、それで前玉を空気が押すから飛ぶというわけなんです

終わりに

 最後に、前玉がなぜ飛んだのかをはっきりしてあげることが大事だと思っています。そのために、実験を通して、閉じ込めた空気を押せば押すほど手応えが大きくなること、演示実験で、スポンジを通して、空気はギューッと縮むということを見せ、2つの事実をもとに説明したというわけです。

 これは、まさしく6年生の「より妥当な考えをつくりだす」の素地になる部分だと思います。本当は、自分たちで表現させればよかったのですが、時間がなく先生が説明したというわけです。

 続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「とじこめた空気と水」5授業目〜をご覧ください。

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