理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「こん虫のかんさつ」4授業目〜

こん虫のかんさつ

 まだ3授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「こん虫のかんさつ」3授業目〜を御覧ください。

<こん虫はどんなところをすみかにしているのかな?>

板書案

はじめに

T:今日は何をするの?

C:生き物のすみかをさがす

T:そうだね。

T:見るポイントは何かな?

C:みつけたところ

C:ようす

T:でしたね。それで、どんなところをすみかにしているのかをはっきりできるといいね

C:はい

T:じゃあ、今日の課題は前回と同じにするね

ということで本時の課題として、「こん虫はどんなところをすみかにしているのかな?」に決まりました

観察に行く

 その後、教師はホワイトボード(メモするため)、子どもは、赤白帽子を準備して出かけました。人の話を聞く場面ではメモ用紙をもたせるのですが、今回のような場面では自分の目でみることを大事にしてほしいのでそうしています。

 観察時間は、30分とりました。結構長いほうかなと思いましたが、子どもたちは楽しそうにやっていたので、時間を長く取りました。

結果を確認する

授業が終わる10分前に教室に到着し、結果をまとめました。

T:じゃあ、ノート開いて。この前のワークシートに結果をまとめていくよ

C:準備しました

T:じゃあ、どの生き物が多かった

C:チョウ

T:どこにいた?

C:草むら

C:花の近く

T:様子は?

C:花に止まっていた

C:飛んでいた

T:じゃあ、次に多かったのは?

C:トンボ

T:どこにいた

C:田んぼの近く

といった感じに、全体で結果をまとめていきました。結果は、板書案のとおりになりました。

どんなところをすみかにしているのか?を考える

T:でも、クワガタとかセミとかカマキリとか教科書に出ていたこん虫はいなかったね

C:はい

C:残念です

T:でも、こういうときにこういった結果からこん虫がどんなところをすみかにしているのか考察して、こん虫探しに役立てるのがいい姿なんだよ

C:なるほど

T:じゃあ、結果をもとにどんなところをすみかにしているのかについて、考えてみて

C:はい

C:できました

T:ちょっと注目!先生も考えてみたんだけど、これどう?

T:こん虫は、草むらをすみかにしている

C:え〜ちがくない

T:これダメなの?

C:ダメだよ。だって、ダンゴムシとか木の穴のなかにいるからちがう!あと、クワガタも多分草むらにいない

T:たしかに!

T:じゃあ、どんなところをすみかにしているのかを考えるときは、ようすをもとになぜそこにいたのか?そこにいるとどんないいことがあるのか?という視点で考えるといいってことだね

C:はい

C:先生。意見変えてもいいですか?

T:どうぞ

T:そしたら、もう時間来そうだし、共有は次回やるね

C:はい

終わりに

 今回の「こん虫はどんなところをすみかにしているのか?」は、何を答えればいいのか子どもたちによって受け取り方がバラけるのかなと思います。

 1番見つかった場所が多いという理由で、「草むらをすみかにしている」と答える子もいれば、餌を食べている様子を理由に「餌が多いところ」と答える子もいます。そのため、話し合いをする前に前提を揃えないといけないのかなと思います。先生の例示は、まさしくそれを揃えるための手段です。あえて、先生が出したものを指摘させることで今回は何を求められているのかを共有したわけです。「意見変えてもいいですか?」というのは、それを理解できた証拠ですね。

 これをしておかないと次回の授業で共有するときに、意見が噛み合わなくて、いらない時間が増えちゃいます。早めに手をうっておくと楽ですよ。

 続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「こん虫のかんさつ」5授業目〜をご覧ください。

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