理科専科がズバリ授業案を公開! 〜6年「動物のからだのはたらき」1授業目〜

動物のからだのはたらき

<吸う空気とはき出した空気は同じか?>

板書案

動物が取り入れているものを確認する

T:今日から新しいところに入ります。タイトルは、「動物のからだのはたらき」です。書きましょう

C:できました

T:そしたら、生き物って2種類います。何と何?

C:動物と植物

T:そうです。ほんで、動物ってたとえば?

C:人、カエル、鳥、魚

T:そうだね。そういった生き物のことを動物って言います。

T:たとえば、人がわかりやすいんだけど、人の体の中には、いろんなものがあって、たとえば心臓とか。あとなにあるかっていうと

C:胃

T:お!すごい

C:肺

T:そうだね。そういったものを臓器っていうんだけど、臓器のはたらきによって、生命を維持しているの。でも、それらの臓器って目には見えないから、それらがどんなはたらきをしているかっていうのを勉強するのがこの単元だよ

C:なるほど

T:そしたら、まずはじめになんだけど、動物が生きるために体に取り入れているものがあるよね。何があるかな?ペアで相談

C:できました

T:どんなのがでた?

C:空気

C:水

C:食べ物

T:いいね。そういったものとさっき言っていた臓器にはとてつもなく関係があるので、それらを結びつけながら、まなんでいきましょう。ということで、最初はこれに注目します

C:くうき

T:そうです。

問題を把握する

T:そしたら、私達は日常生活で空気を吸っています。空気はどこにあるかと言うと

C:ここ

T:そうだね。私達のまわりにあるね。じゃあ、これをふくろで捕まえます

C:はい

T:できました。これがわたしたちが吸っている空気です

C:はい

T:ほんで、空気っていろんな気体が集まったものなんだよね。何がどれだけあるんだっけ

C:窒素が78%、酸素が21%、二酸化炭素が0.04%

T:そうだね。つまり、吸う空気の内訳は、窒素が78%、酸素が21%、二酸化炭素が0.04%ということです

T:ほんで、息を吸ったあと何をしているかと言うと

C:息を吐いている

T:そうだね。ということで、ここにある空気をすって、吐いた息を集めます。

T:できました。

T:では、みなさん。今日の問題を書きます

吸う空気と吐いた空気は同じ?

C:できました

C:うーん。どうだろう

予想し、課題を掴む

T:では、予想と理由をノートにかいてください

C:はい

C:できました

T:じゃあ、聞くよ。同じだと思う人?

C:はい

T:違うと思う人?

C:はい

T:なるほど。じゃあ、少ない方からきくよ。同じだと思う人理由は?

C:はい

T:Aさん

C:はい。わけは、どっちも目に見えないので、同じものなのではないかとおもったからです

C:おなじです

C:ほかにあります

C:Bさん

C:別のものになったら、だんだん息ができなくなるとおもったからです

C:わかりました

T:なるほどね。

T:じゃあ、違うと思う人理由は?

C:はい

T:Cさん

C:はい。物が燃えたあと、酸素の一部が使われて、二酸化炭素ができていたから、同じように体に取り入れられたら別のものになると思ったからです

C:同じです

C:ほかにあります

C:Dさん

C:前に、酸素をすって、二酸化炭素を出すって本で見た気がするからです

C:わかりました

T:じゃあ、ちょっと違うと思った人立ちましょう。

C:はい

T:質問なんだけど、どれがへって、どれがふえそう? ここでいう減るって言うのは、体の中に取り入れられたってことだね。ということは増えるっていうのは

C:体の中から出された

T:そういうこと。これに対するイメージは一緒なのかなって。おしえて

C:はい

T:Dさん

C:はい。わたしは酸素が減って、二酸化炭素が増えると思います

C:同じです

T:そうだね。さっき、酸素を取り入れて、二酸化炭素を出すってことだから、そうなるよね。同じ人すわって

C:ほかにあります

C:Eさん

C:窒素がへって、二酸化炭素が増えるとおもいます

C:同じです

T:なんでそうおもうの?

C:だって、窒素って多いのに、今のところなんも役割ないから、窒素を取り入れているのかなっておもったからです

T:なるほどね

T:ということは、今回、予想が3パターンにわかれたってことだね

C:はい。

T:吸う空気と吐き出した空気は同じ。要するにこのパーセンテージは変わらない。ほんで

C:酸素が減って、二酸化炭素がふえる

C:窒素がへって、二酸化炭素がふえる

T:じゃあ、真実はどうなんだろうね?

C:うーん

T:じゃあ、今日の課題は?

C:吸う空気と吐き出した空気は同じか?

T:じゃあ、それでいこう

ということで本時の課題として「吸う空気と吐き出した空気は同じか?」に決まりました。

実験方法を確認し、実験する

T:そしたら、真実をはっきりするためにどんな実験をすればいいと思いますか?

C:はい

T:Fさん

C:気体検知管を使えばいいと思います

C:同じです

T:もう少し詳しくおしえて

C:えっと、吐き出した空気を袋に集めて、ほんで、酸素と二酸化炭素の気体検知管で調べます。もし酸素が21%、二酸化炭素が0.04%だったら同じだと言えます。あと、酸素が19%、二酸化炭素が3%だったら、酸素が減って、二酸化炭素が増えるといえます。

C:同じです

T:窒素がへって、二酸化炭素が増えたはどうすればいいの?

C:これも、酸素と二酸化炭素を調べて、ほんで計算で出せばいいです

T:そうだね。たとえば、酸素21%、二酸化炭素4%だとしたら、窒素はいくつ?

C:75%

T:そうだね。そうやって比べてみると、わかるよね

T:じゃあ、気体検知管で調べましょう

C:はい

実験する

T:そしたら、当番のGさん。息を吐く担当お願いしたいんだけどいい?

C:大丈夫です

T:そしたら、5回くらい大きく吸って大きく吐いてください

C:はい

C:できました

T:ほい。じゃあ、一旦しばるね

T:そしたら、気体検知管準備するよ

C:はい

T:ほんで、3%とかいう意見があったので、今日は7%まではかれる方の二酸化炭素の気体検知管をつかいます。じゃあ、あげるし準備してね。忘れたら教科書みてもいいよ

C:はい

C:できました

T:そしたら、Gさんが開く。ほんで、今日はHさん、Iさんが気体採取器をひいてください

C:わかりました

T:じゃあ、3人で協力してどうぞ

C:いくよ

C:OK

C:3,2,1,Go

C:できた

T:じゃあ、一旦それもらうね

C:はい

T:ということで、みなさん時計をみてください

C:あ!あと5分だ

T:ということで、今日はここまで

C:え〜。気になる。

T:そうだね笑 ということで、次回この結果を見せようと思います

T:じゃあ、ふりかえりをしてね

C:はい

C:できました

終わりに

 自分は、空気から入るのが好きなんです。それは、「呼吸→消化→血液」っていう流れのほうが、こどもにとってわかりやすいと思うからです。

 呼吸については、吸う空気と吐き出した空気は同じか違うかっていう焦点化した課題のほうがスッキリしていていいと思うんです。この結果をみたあと、じゃあ、何で数値にズレがあるのかっていうのをかんがえることで、酸素を取り入れ、二酸化炭素を出しているっていうのをおさえられると思います。教科書の課題よりも子どもの理解とか食いつきの方を大事にしています。

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