理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「どれくらい育ったかな」1授業目〜

どれくらい育ったかな

<うえかえの仕方はどうするのかな?>

課題を掴む

 まず初めに、子どもたちと次のようなやり取りをしました。

T:みなさん、4つの植物を育てていますよね。何育ててたっけ?

C:オクラ

C:ピーマン

C:ホウセンカ

C:ひまわり

T:そうだね。最近、どんな様子になったか見ました?

C:なんか、葉っぱの数が増えてきた

T:これ、ホウセンカ。確かに葉っぱの数が増えているよね。

T:じつは、これくらいのタイミングになると、畑にうえかえをしないと大きく育たないんだ

C:なるほど

T:ちなみに、うえかえしたことある

C:あります。

C:ないです。

T:じゃあ、うえかえが初めての子もいるので、今日は植え替えの仕方を勉強して、実際に植え替えをしてみましょう

C:はい

T:じゃあ、今日の課題は?

C:うえかえの仕方はどうするのかな?

ということで、本時の課題である「うえかえの仕方はどうするのかな?」が決まりました。

うえかえの仕方を知る

「では、植え替えの仕方を黒板に書くので、そっくり真似してください」と言って…

①うえかえる1週間くらい前にひりょうをいれる

②葉が4〜6まいくらいになったころうえかえる

③水をやる

と板書し、横に植物のイラストも書きました。そして、つぎのようなやり取りをしました。

T:葉が4〜6まいってかいてあるんだけど、これは子葉以外の葉の数のことね。もし、このイラストだったら葉っぱは何枚?

C:4枚

T:じゃあ、どうして4枚なのかわかるように、葉っぱに番号をつけてみて

C:できました。

T:ペアで確認

T:じゃあ、どの4枚か分かる人

C:はい

T:Aさんかきにきて

C:こうだとおもいます

C:おなじです

T:はい。そのとおりです。つまりこれらの葉っぱが4〜6まいってことね

T:ちなみに、質問はありますか?

C:ないです

T:じゃあ、実際にうえかえをしてみましょう

C:はい

うえかえをする

 その後、畑に行って、うえかえをしました。手順としては…

①畝をつくる(先生が、くわでだいたい作り、子どもたちがスコップで整えました)

②だいたい8等分させ、自分が植えるところに目印をつける

③見本の穴を見せ、実際にスコップで掘らせる

④カップから植物を抜くやり方を見せながら教え、実際にやらせる

⑤土を被せる

⑥使ったものをあらう

といった感じでやりました。

水やりの順番を決める

 そして、教室にもどり、水やりの当番を決めさせました。決めさせる前に、「人間は水を飲まないと、死んでしまいます。そして、それは植物も同じです。植物も生き物だから、水がもらえないと死んでしまうんだよ。だから、責任持ってやってほしい。これから水やりの登板を決めるけど、どうすればみんなが納得して当番ができるかを考えてほしい」と伝えました。

 その後、案をだし、話し合いで決めさせました。なんと、授業時間では話し合いが決着せず、休み時間までかかりました。この間、教師は1個も出ませんでした。みんなで真剣に話し合ったからこそ、責任感をもって水やりをすると思ったからです。

終わりに

 無事に植え替えができてよかったです。そして、このときに4つの植物をみているからこそ、次の話し合いが盛り上がるのです。では、どのように次の授業をやるのでしょうか? お楽しみに〜

 続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「どれくらい育ったかな」2授業目〜をご覧ください。

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