1授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「風とゴムのはたらき」1授業目〜をご覧ください。
<風で車を動かしてきづいたことやふしぎをみつけよう>
板書案

ふりかえりをする
C:前の学習のふりかえりをしましょう
C:はい
C:Aさん
C:はい。前の課題は「手などでふれずに車を動かすにはどうすればいいのかな?」です
C:同じです。はい
C:Bさん
C:前のまとめは、「風にはものを動かすはたらきがあり、風を使えばふれずに車を動かすことができる」です
C:おなじです
T:そうだね。じゃあ、今日はこの続きからしましょう
C:はい
問題を把握し、課題をつかむ
T:今日は、こんなコースを作ってみました
C:お〜
T:まず、ここに緑色のテープがありますね。
C:はい
T:ここからは、出ては…
C:いけない
T:そうです。ほんで、どんなコースになっている?
C:手前には、赤のわっか。真ん中くらいにきいろのわっか。そして、奥に青色の輪っかがおいてあります。
T:そうですね。ということで、今回も風の力で車を動かすんだけど、いろいろなわっかをねらってみてください
C:たのしそう
T:ですね。ただし…
C:え?
T:「はいった。やった〜」「入らなかった。残念」では、理科の勉強にはならないので、活動をしたあと、風についてきづいたことや不思議に思ったことをノートにかいてもらいます
C:なるほど
T:ということで、なにかこうかなっていうのも考えながらやっていきましょう
C:はい
T:じゃあ、今日の課題をかくよ
といって、本時の課題として「風で車を動かしてきづいたことやふしぎをみつけよう」と書きました。
風で車を動かしてきづいたことや不思議をみつける
T:そしたら、今回はしたじきであおぐのにしましょう。ということで、下敷きとキットをもっておいで
C:はい
T:じゃあ、今から時間を取るので、やってみましょう。ラインからは出てはいけませんので、それはまもってくださいね。ほんで、怪我しないように必ず一方通行でやります。戻ってくるときはコースの外側を歩いてきてください。こんなふうにね。
C:わかりました
T:じゃあ、はじめてください
C:よし、やるぞ
C:やった〜。はいった。
C:あ!超えちゃった
C:あれ?いかないな
T:じゃあ、そろそろいいかな?そしたら、戻ってノートにかくよ
C:はい
T:そしたら、キットは、右側の机の下におきましょう
C:わかりました
T:じゃあ、かいてみて
C:はい
C:できました
気づいたことやふしぎに思ったことを発表する
T:教えて下さい
C:はい
T:Aさん
C:はい。弱い風だと車はあまり進まなくて、強い風だとすすみました
C:にています
C:Bさん
C:はい。なんで風がよわいとちょっとしか進まないのかなとふしぎにおもいました
C:ほかにあります
C:Cさん
C:青色のわっかまでいかないのはどうしてかな?と思いました
C:にています
C:Dさん
C:どうやったら青色までいくのかな?です
C:わかりました
どうやったら青色までいくのかを相談し、まとめをする
T:なるほどね。ちなみに、青色まで行った人はいますか?
C:だれもいない
T:え〜いがいだね
T:じゃあ、これどうやったら青色まで行くとおもう?ペアで相談
C:できました
T:おしえて
C:はい
T:Eさん
C:はい。なんか扇風機とかでもっと強い風をおくったら行けるとおもいます
C:おなじです
T:なんでそうおもうの?
C:えっと、弱い風だと車はあまり進まなくて、強い風だとすすんだから、さらに強くしたら進むとおもったからです
C:おなじです
T:ということは、ちょっと理科の言葉使うんだけど、「風の強さが強いと、ものを動かすはたらきは大きくなって、遠くまで進むということですね
C:はい
T:納得だよってひと
C:はい!
T:お〜、ほとんど全員だね
T:でも、これって本当にそうなん?
C:たぶん
T:たぶんなの?
C:はい
T:たぶんということは違うかもしれないってことですね。なんか、そんなモヤモヤは良くないので、実験して確かめてみましょう
C:やった〜
T:じゃあ、とりあえず、これをまとめにするよ
C:はい
といって、本時のまとめとして、「風の強さが強いと、ものを動かすはたらきは大きくなるのかな?」に決まりました。
実験方法を確認する
T:そしたら、実験方法を確認しようね
C:はい
T:じゃあ、教科書の◯Pを開いて。
C:開きました
T:じゃあ、そこに実験方法がのっているので、よんでみて
C:はい
C:よめました
T:まずは、風の強さが強いとってことだから弱いときと比べないとだめだよね
C:はい
T:なので、今回は強い風のときと弱い風のときで比べます。そしたら、弱い風だったら弱い風でずっと同じ強さ。強い風だったら強い風でずっと同じ強さにしたいんだけど、何使えばいい?
C:扇風機
T:いいね。でも、教科書には、扇風機ってかいてある?
C:送風機
T:そう。送風機だね。なんか扇風機っていったら、こんな感じ。ほんで、送風機っていったらこんな感じ。みため同じ?
C:いやちがう
T:ですね。ほんで、実際に送風機をもってきました。こんなふうに強い風と弱い風が出ます
C:お〜。めちゃくちゃ涼しい
T:ほんとうだね。ほんで、弱い風で車を動かして、強い風で車を動かしてみます。もし君たちの予想がただしいのであれば、どっちが遠くに進む
C:風が強いとき
T:そうだよね。でも、たとえば、弱い風のときも強い風のときも進む距離がおなじなら、風の強さが強くても、ものを動かすはたらきはかわらないということになります
C:はい
T:ほんで、記録のとり方が大事で、弱い風のときは何回じっけんするの?
C:3かい
T:そうだね。これって1回じゃだめなん?
C:うーん
T:じゃあ、これは教えるね。そうだな。たとえば、AくんとBくんが走り競争をするとしよう。ほんで、Aくんはズルっとこけて、結果的にBくんのほうが先にゴールイン。じゃあ、Bくんのほうがはやいっていうふうにきめるのはどう?
C:だめ
T:なんで?
C:ズルっとこけなかったらAくんのほうがはやいかもしれないから
T:そうだよね。だから、本当にBくんがはやいのかを確かめたかったら、何回か勝負して、Bくんのほうがはやいのか確かめないとだめだよね
C:はい
T:実験も同じ。1回だけだと、たまたまうまくいったかもしれないし、逆にたまたまうまくいかなかったかもしれないよね。だから、3かいやるのは「たまたまじゃないか?」「そのけっかはほんとうか?」をたしかめるためにするんだよ
C:なるほど
T:だから、弱いときも3回やるし、強いときも
C:3回する
T:ということ。ただし、3かいともきょりをはかるのはたいへんだから、どの記録のきょりをはかるの?
C:一番遠くまで進んだときのきろく
T:ということになります。ほんで、その結果をくらべてみようってこと。しつもんある?
C:ないです
T:じゃあ、次回実際に実験をしてみましょう
C:はい
T:じゃあ、ふりかえりをしてね
C:はい
C:できました
終わりに
今回は、場の設定がしっかりできたなと思います。特に、青色のわっかまではいかないことに気づかせ、「どうすれば青色までいくとおもう?」って尋ねると、自然と風の強さに注目します。それは、赤や黄色の体験をもとにかんがえているわけです。しっかり意図をもって活動させれば、子どもは自然ときづいてくれます。注目させたいところに注目できるように環境を整備する。それが、教師の大事な仕事だと思います。
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