理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「物の体積と温度」4授業目〜

物の体積と温度

 まだ3授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「物の体積と温度」3授業目〜をご覧ください。

<水はあたためられたり、冷やされたりすると体積が変わるのか?>

板書案

復習をする

T:前回はどんな勉強をしましたか?

C:温められたり冷やされたりすると体積が変わるのかなについて調べました

T:そうだね。分かったことは?

C:空気は温められると体積が大きくなり、冷やされると体積が小さくなる

T:でしたね。つまり空気って押されても体積が変わるし、温度が変わっても体積が変わる物体ってことなんです。

C:はい

問題を掴み、今日の課題を把握する

T:じゃあ、今日の問題を書くよ

C:はい

T:問題 他のものも空気と同じように温度によって体積が変わるのか?

C:できました

T:ということで、これって空気だけなのか他の物でも当てはまることなのかについてやっていきます。でね、今回やるのはこれです

C:みず!

C:うわ〜

T:時間をあげるので、水は変わるのか、変わらないのかについて予想を書いてみて。書ける人は理由も

C:できました

T:じゃあ、変わると思う人?

C:はい

T:変わらないと思う人?

C:はい

T:じゃあ、少ない方からやっていくね。変わると思う人はなんで?

C:空気は変わったから水も同じように変わるのかなとおもいました

C:わかりました

T:じゃあ、かわらないとおもうひとは?

C:空気と違って水は押しても体積が変わらなかったから、温めたり冷やしても体積が変わらないと思ったからです

C:わかりました

T:意見バラけたね。

C:実験して確かめたいです

T:そうだね。じゃあ、きょうはこれをはっきりさせようね。じゃあ、今日の課題は?

C:水は温められたり冷やされたりすると体積はかわるのかな?

T:じゃあ、それにしよう

ということで本時の課題として、「水は温められたり冷やされたりすると体積はかわるのかな?」にきまりました。

実験方法を確認し、実験をさせる

T:そしたら、今から実験方法を確認するね

C:はい

T:まず、試験管とこんなガラス管を準備します。

C:はい

T:この中には、何が入っているかというと?

C:水

T:そうだね。ほんで、水面に赤い線で印をつけます。なぜ印をつけるかというと?

C:体積が大きくなったかどうかが分かるようにするため

T:そうやね。

T:ほんで、この試験管をお湯の中に入れます。もし、温められると水の体積が大きくなるのであればどんな結果になりそう?

C:水が赤い線よりも上にいく

T:その通り!ほんで体積が変わらないのであればどんな結果になりそう?

C:赤い線から動かない

T:ということだね

T:お湯の結果がわかったら、今度は氷水に試験官を入れてください。もし冷やされて水の体積がちいさくなるのであれば、どんな結果になりそう?

C:水が赤い線よりも下に行く

T:そうだね。そんなふうな実験をして確かめてみましょう。質問ある?

C:ないです

T:そしたら、このワークシートに結果をまとめてください

C:はい

T:最後にこの実験の見るポイントはどこ?

C:水の位置

T:だね。そこを見てください。じゃあ、始めてください

C:はい

といって実験方法を確認し、実験をさせました。今回の場合は、空気のときよりも結果が出るのに時間がかかるので、「じゃあ、今から2分はかるし、その間じっと観察してね」といったふうな声掛けをしました。子どもたちは、様子をじっくり見ていました。

結果を確認し、考察する

T:じゃあ、結果を確認するね

C:はい

T:お湯に入れたらどうだった?

C:赤い線よりも上に行きました

C:同じです

T:じゃあ、氷水に入れたらどうだった?

C:赤い線よりも下に行きました

C:同じです

T:じゃあ、この結果を踏まえて考察を書いてみて

C:できました

T:もっておいで

C:お願いします

T:なるほどね

C:できました

C:なるほどね。できた人同士で交流してて

T:じゃあ、そろそろいいかな

T:おしえて

C:はい

T:Cさん

C:お湯に入れた結果水は赤の線よりも上に行ったので、温められると水の体積は大きくなるとわかりました。また、氷水に入れた結果水は赤の線よりも下に行ったので、冷やされると水の体積が小さくなるとわかりました

T:なるほどね。これいいですね。まえの授業の「温められる」とか「冷やされる」がキーワードだよということを踏まえて考察をかけていますね

まとめをし、ふりかえりをする

T:じゃあ、今日のまとめはどうする?

C:水は温められると体積が大きくなり、冷やされると体積が小さくなる

T:じゃあ、それにしよう

ということで本時のまとめとして、「水は温められると体積が大きくなり、冷やされると体積が小さくなる」に決まりました。

T:じゃあ、ふりかえりをしてね

C:できました

T:ということで、実は水も空気と同じように温められたり冷やされたりすると体積が変わるんですよ。

C:なんか意外です

T:そうだね。次回はまたちがうものでやってみようと思います。

終わりに

 今回は、導入の仕方を工夫しました。「水も空気と同じように体積が変わるのではないか」という言い分も「おすと空気は体積が小さくなるが水は変わらないから、今回も水だと変わらないのではないか」という言い分もどちらも一理あるので実験ではっきりさせたいという思いになります。こうなってくれたら、やっぱり理科って楽しくなります。

 こうやってちょっとずつ「根拠のある仮説」を立てることの良さとか、立て方を学んでくれたらいいなと思います。

 続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「物の体積と温度」5授業目〜をご覧ください。

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