まだ9授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「物のとけ方」9授業目〜をご覧ください。
<本当に水の量を増やすと塩やミョウバンの溶ける量はふえるのか?>
板書案
課題を読む
T:全員で課題を読みましょう。せーの
C:本当に水の量を増やすと塩やミョウバンの溶ける量はふえるのか?
T:ということで復習をします。前回は何をしたの?
C:実験をしました
T:そうだね。ほんでみんなの協力のお陰でこんな結果がわかったんだよね
C:はい
T:ちなみに、この結果をこんなふうにスプレッドシートに読み込ませると、こんなふうなグラフになりました。
C:お〜
T:じゃあ、今日は何をするの?
C:考察です。
T:そうだね。この結果をもとに考察をしていきましょうね
C:はい
考察を交流する
T:そしたら、考察の型は覚えている?
C:〇〇だった。このことから△△とわかった
T:そうだね。じゃあ、しばらく時間をあげるからかいてみて
C:はい
C:できました
T:じゃあ、どんな考察を書いたか教えて
C:はい
T:Aさん
C:しおは、50mlのときは6はい、100mlのときは12はい、150mlのときは18はいとけた。このことから水の量をふやすと、塩の溶ける量はふえるとわかった。
C:おなじです
C:他にあります。
C:Bさん
C:はい
C:ミョウバンは、50mlのときは2はい、100mlのときは4はい、150mlのときは6はいとけた。このことから水の量をふやすと、ミョウバンの溶ける量はふえるとわかった。
C:わかりました
C:他にあります。
C:Cさん
C:はい。しおは150mlのとき18はいで、ミョウバンは150mlのとき6はいとけた。このことから食塩とミョウバンで溶ける量にちがいがあるとわかった
C:わかりました
C:他にあります。
C:Dさん
C:はい。しおは50mlのときは6はい、100mlのときは12はい、150mlのときは18はいとけた。このことから水の量が2ばいになると、溶ける量も2ばいになるし、水の量が3ばいになると、溶ける量も3ばいになるとわかりました
C:わかりました
T:どういうこと?
C:えっと、水の量が・・・
T:ちょっと先に友達と確認
C:できました
T:だれかこの表を使いながらおしえて
C:はい
T:Eさん
C:はい。水の量が50mlと100mlだと2倍になっていますよね。そしたら溶ける量も6と12で2ばいになっています。それに50mlと150mlだと3ばいになっていますよね。そしたら溶ける量も6と18で3ばいになっています。
T:Dさんの言いたかったことあってる?
C:あってます
T:なるほどね。これを算数の言葉で
C:比例
T:そう。比例の関係といいます。つまり、200mlだったら、何杯とけそう?
C:24はい
T:なんでそう言えるのかペアで相談
C:できました
T:おしえて
C:はい
T:Fさん
C:はい。50mlと200mlだと4倍になっていますよね。だから、6はいに4倍したら24はいになるので24はいとけるとおもいます
C:同じです
T:こういうきまりを見つけられるってすごいね
T:ほかに考察はありますか?
C:はい
T:Gさん
C:はい。ミョウバンは50mlのときは2はい、100mlのときは4はい、150mlのときは6はいとけた。このことから水の量が2ばいになると、溶ける量も2ばいになるし、水の量が3ばいになると、溶ける量も3ばいになるとわかりました
C:おなじです
T:なるほど。さっきは塩だったけど、今回は
C:ミョウバン
T:ミョウバンにもきまりがありそうだね
T:ほかにありますか?
C:ないです
まとめをし、ふりかえりをする
T:じゃあ、結局水を増やしたら溶ける量は増えるの?
C:ふえます
T:そうだね。
T:じゃあ、まとめはどうする?
C:水の量を増やしたら、塩やミョウバンの溶ける量は増える
T:じゃあ、それにしよう
ということで、本時のまとめとして、「水の量を増やしたら、塩やミョウバンの溶ける量は増える」に決まりました。
T:じゃあ、ふりかえりをしてね
C:はい
モデル図をかく
T:そしたら、モデル図を書こう
C:はい
T:まずビーカーと水をかきます。ほんで、粒を3つかきましょう
C:できました
T:溶ける量には限りがあるし、溶けたものは全体に同じように広がっているので、これ以上は溶けるスペースがないわけだね
T:でも、水がふえると・・・
C:溶けるスペースができる
T:そうだね。そうすると、またつぶが3つかけるね
C:はい
T:こんなふうに、水が2倍になると、溶けるスペースができて、それで溶ける量も2倍になるってわけだね
C:なるほど
終わりに
考察がどんどんかけるようになってきたのが今回の収穫だなと思いました。ある時まで、課題に対する考えを書くのが考察だよってしどうしていたのですが、「結果から言えること」というふうにゆるめたことで、多様な考察が出るようになりました。ただ、子どもたちには、課題に対する考えを書いたうえで、他にも言えることあれば書いてねというふうに指導をしています。理科の本質は、課題を解決することだからです。
続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「物のとけ方」11授業目〜をご覧ください。
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