理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「植物の発芽と成長」4授業目〜

植物の発芽と成長

 3授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「植物の発芽と成長」3授業目〜をご覧ください。

<実験方法を考えよう>

板書案

復習する

C:前の学習のふりかえりをしましょう

C:はい

C:Aさん

C:はい。前の学習の課題は、「発芽するためには、水の他に何が必要なのだろうか?」です

C:同じです。はい

C:Bさん

C:前の学習のまとめは、「発芽には、水以外に空気と適当な温度が必要であると思う」です

T:じゃあ、今日は何をするの?

C:実験方法を考えるです

T:そうだね。じゃあ、今日の課題はどうする?

C:実験方法を考えよう

T:じゃあ、それでいこう

ということで本時の課題として「実験方法を考えよう」に決まりました。

条件制御について確認をする

T:そしたら、実験方法を考えるときに大事なことって何かな?

C:条件制御

T:そうだね。じゃあ、条件制御って何?

C:調べたい条件は変えて、他の条件は同じにする

T:そうだね。じゃあ、今日もそれを使いながら実験方法を考えていこう

空気についての実験方法を考える

T:そしたら、ワークシートを配ります。もらったら名前を書きましょう

C:できました

T:そしたら、まずは空気からやります。空気が必要かどうかを調べたいので、変える条件は?

C:空気

T:そうだね。ということで、空気ありと空気なしを作らんとだめだね

C:はい

T:ほんで、空気ありの方はこんなふうに作るわ

C:はい

T:気づいたことは?

C:種子が3つあります

C:シャーレの中に脱脂綿があります

C:脱脂綿は、水でぬれています

T:そうだね。つまり、今回変えない条件は何?

C:種子の数、シャーレの形や大きさ、水あり

T:ですね。じゃあ、それ踏まえて、空気なしのイラストを考えてみてください

C:はい

(机間巡視中)

C:うーん

T:結構困ってるみたいやね。何で困った?

C:空気なしってどうやって作るんか困りました

T:なるほどね。じゃあ、空気がないところってどこあるっけ?

C:宇宙

C:水の中

T:水の中も空気ないの?

C:人って水の中じゃ呼吸できないから、空気がないと思います

T:なるほどね。じゃあ、どっちができそう?

C:水の中

T:どうすればいい?

C:種を水の中に沈めればいい

T:それいいね

C:できるかも

T:じゃあ、一旦ストップしましょう。今回ってどこが難しかった?

C:空気なしをどうやってやるかです

T:そうだね。じゃあ、グループで相談してみて

C:はい

C:できました

T:おしえて

C:はい

T:Cさん

C:はい。

T:そしたら、Cさんはワークシートもってきて。テレビに映すので。よし、じゃあ説明してください

C:はい。自分はこんな実験をすればいいと思います。まず、シャーレに脱脂綿を入れて、ほんで水をシャーレいっぱいにいれます。ほんで種を沈めます。

C:わかりました

T:空気なしはどうやって実現したの?

C:えっと、水の中では呼吸ができないので、水に沈めれば空気に触れないと思いました

T:なるほどね。これどうですか?

C:いいと思います

T:そうだね。まずは、空気有りと空気無しにちゃんとなっていますね。あと、シャーレの形や大きさ、脱脂綿、水に触れているかも同じだもんね

T:ちなみに、教科書はこんなふうになっていました

C:ほとんど同じだ

T:ですね

適当な温度についての実験方法を考える

T:じゃあ、次に適当な温度についてやりましょう

C:はい

T:そしたら、適当な温度が必要かどうかを調べたいので、変える条件は?

C:適当な温度

T:そうだね。ということで、適当な温度ありと適当な温度なしを作らんとだめだね。ほんで、予想のときに寒いと発芽しないのではないかっていうのが出ていたので、温度を低くする方にしましょう

C:はい

T:ほんで、適当な温度ありの方はこんなふうに作るわ

C:はい

T:気づいたことは?

C:種子が3つあります

C:シャーレの中に脱脂綿があります

C:脱脂綿は、水でぬれています

T:そうだね。適当な温度って、20度前後なので、普通に置いておけばいいかなとおもいます。

T:じゃあ、今回変えない条件は何?

C:種子の数、シャーレの形や大きさ、水あり

T:ですね。じゃあ、それ踏まえて、適当な温度なしのイラストを考えてみてください

C:はい

(机間巡視中)

C:うーん

T:結構困ってるみたいやね。何で困った?

C:どうやったら温度を低くできるかに困りました

T:なるほどね。じゃあ、温度を下げる方法って何ある?

C:氷

C:冷蔵庫

T:なるほどね。じゃあ、どっちがいいかね?

T:じゃあ、一旦ストップしましょう。今回ってどこが難しかった?

C:温度をどうやって下げるかが難しかったです

T:そうだね。じゃあ、グループで相談してみて

C:はい

C:できました

T:おしえて

C:はい

T:Dさん

C:はい。

T:そしたら、Dさんはワークシートもってきて。テレビに映すので。よし、じゃあ説明してください

C:はい。自分はこんな実験をすればいいと思います。まず、シャーレに脱脂綿を入れて、種を3ついれます。ほんで、脱脂綿で濡れさせます。ほんで、その周りに氷を置けばいいと思います

C:わかりました

T:温度を下げるはどうやって実現したの?

C:えっと、氷を周りに置いたから、温度が下がると思いました

T:なるほどね。これどうですか?

C:うーん

T:Eさん。どうしてうーんっておもったの?

C:はい。自分もそれを考えたけど、氷はとけるから、そのたびに氷を置くのは大変だなと思ってやめました

T:という意見が出たけど、どう?

C:たしかにそう思います

T:じゃあ、他にいいアイデアないかな?

C:はい

T:Eさん

C:はい。

T:そしたら、Eさんはワークシートもってきて。テレビに映すので。よし、じゃあ説明してください

C:はい。自分はこんな実験をすればいいと思います。まず、シャーレに脱脂綿を入れて、種を3ついれます。ほんで、脱脂綿で濡れさせます。ほんで、これを冷蔵庫に入れればいいと思います。

T:温度を下げるはどうやって実現したの?

C:えっと、冷蔵庫の中に置いたから、温度が下がると思いました

T:なるほどね。これどうですか?

C:いいと思います

T:付け足しとかはありますか?

C:ないです

なぜ、段ボールを被せるかを考える

T:ちなみに、教科書はこんなふうになっていました

C:ほとんど同じだ

T:うーんと、でも先生。みんなの考えと大きくちがうなと感じるところが一つあると思うんだけど

C:はい。なんか段ボールを被せています

T:そうだよね。これってみんなの意見にはなかったよね

C:はい

T:これってなんで段ボール被せているのかな?ペアで相談

C:はい

T:だれか説明できる人はいますか?

C:うーん

T:そしたら、冷蔵庫に行ってみましょう

C:はい

(冷蔵庫のところへ)

T:じゃあ、今から開け閉めをしますね

C:はい

T:さあ、なぜ段ボールを被せるのかわかった人いませんか?

C:わかった

T:Fさん、おしえて

C:はい。冷蔵庫の中って暗いですよね。だから、段ボールを被せてそれで適当な温度ありの方も暗くしているんだと思います

C:あ〜

T:その通り。もしこれ段ボール被せなかったら、適当な温度の方は明るさどう?

C:明るい

T:そしたら、明るさの条件もかわってしまうよね。すると、条件が2つ変わってしまうの

C:たしかに

T:こんなふうに、条件を変えたとき、他に変わっている条件ってないかなっていうのを考えるのはとても大事なことなんですよ

C:わかりました

実験準備をする

T:じゃあ、実験の準備をしましょう

C:はい

T:そしたら、こっちは空気の実験の準備をしてください

C:はい

T:そしたら、こっちは適当な温度の実験の準備をしてください

C:はい

T:ほんで、それぞれのグループで、2つにわけて、ありをつくる人達と、なしを作る人達をえらんでください

C:はい

C:できました

T:では、はじめてください

C:はい

C:できました

ふりかえりをする

T:では、今日の課題は、「実験方法を考えよう」ということで、実験方法を考えたり準備をしたりすることができましたね

C:はい

T:そしたら、今回はまとめは特に書きません。このワークシートをまとめのかわりにします

C:わかりました

T:では、ふりかえりをしましょう

C:はい

C:できました

終わりに

 実験方法を考えさせるのって難しいなと思います。条件制御はわかるんだけど、それをどうやって実現するのかっていう思考力をどうやったら身に付けさせられるのかなって毎回思います。

 とりあえず、やらせることとフィードバックと見本(教科書など)の3つが大事なのかなと思うので少しずつ少しずつ力がつくように頑張って指導していきたいと思います。

 続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「植物の発芽と成長」5授業目〜をご覧ください。

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