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<4つの種を植える時に気をつけてほしいことって何かな?>
復習する
まず初めに子どもたちと次のようなやり取りをしました。
T:前回どんな勉強をしましたか?
C:4つのたねをくらべました
T:分かったことは何ですか?
C:色・形・大きさなどがぜんぜんちがうことです
T:じゃあ、今日はなにをするかっていうと、種を植えます。
C:やったー
T:でも、種を植える時に気をつけてほしいことが何個もあるんだよ。今日は、それをべんきょうしようね
そして、今回は、教師の方から「4つの種を植える時に気をつけてほしいことって何かな?」という課題を提示しました。
外で土の準備をする
その後、外に出ました。そして、次のようなやり取りをしました。
T:前回、自分がどの植物の担当をするかって覚えてる?
C:はい
T:じゃあ、自分と同じ植物の人でグループを作ろう
C:できました
T:まずは、1人1個カップを持っていって!
C:とりました
T:次、これくらいの大きさの石を取りに行ってきて。
C:みつけました
T:これをカップに入れます。これ入れなかったら、土が流れてしまうからだよ。
C:できました
T:じゃあ、つぎ、土をいれてください。量はこれくらいね。スペースは4つあるから、ここがひまわり、ここがオクラ、ここがピーマン、ここがホウセンカ
C:できました
T:手伝いをしてあげて。ほんでグループの全員ができたらおしえて
C:全員できました
T:片付けするよ。
C:片付けできました。
T:じゃあ、教室に戻るよ
教室で植え方や育て方を確認する
教室に戻った後、子どもたちと次のようなやり取りをしました。
T:4つの種のなかで一番大きいのはどれ?
C:ひまわり
T:次に大きいのは?
C:オクラ
T:つぎは?
C:ピーマン
T:つぎは?
C:ホウセンカ
T:そうだね。実は、ひまわりとオクラくらいの大きさのたねと、ピーマンとホウセンカくらいの大きさのたねでは植え方がちがうんだよ
C:えっ。そうなの
T:そうなんだ。ひまわり、オクラみたいにおおきな種は、人差し指の第一関節くらいまで穴をあけて植えます。ほんで、2,3粒いれてね。よし、ひまわり、オクラ組はやってみて
C:見てきてもいいですか?
T:ピーマン、ほうせんか組は見てきていいよ
C:できました
T:じゃあ、次、ピーマンとホウセンカね。ピーマンとホウセンカ組は、土の上に乗せて、ふわっと土を被せる。
C:えっ。そんだけ
T:うん。ピーマン、ホウセンカ組も2,3粒いれてね
C:できました。
T:どうして種の大きさで違うかというとね。(ハチのイラストを書いて)たとえば、種をめちゃくちゃ下に植えたら、どう思う?
C:なんか、出てくるまでに大変そう
T:そうだね。やーーーーーーーーーっと出てきた!みたいになりそうだよね
T:じゃあ、小さい種も大きい種も第一関節くらいに植えたら、どっちの種が大変そう?
C:ちいさいたね
T:なんでそう思うの?
C:出てくるまでに大変さがちがう
T:そういうこと。小さいとたくさんの距離進まんとダメだもんね。
T:この後、芽が出てくるには何をしないとダメかな?
C:水をあげる
T:そう。ちなみに水ってどれくらいあげるといいか知ってる?
C:たくさん
T:ぶー!教科書みてごらん
C:渇かないぐらいってかいてある
T:そうなの。水ってあげすぎても、あげなさすぎてもだめなんだよ。だから、土がかわかないようにだけしていて
T:ちなみに、これ今水入れるとどうなる?
C:みずこぼれる
C:床が汚れる
T:そうだね。だから、このトレーにいれようね(トレーは、底がフラットなものではだめです。なんか凸凹しているものがいいです。)でも、このままだと誰のものかがわからなくなるね
C:名前書かないとだめだね
T:じゃあ、このテープに、ニックネーム+下の名前をかこう。例えば、「ひまわり」だったら、「まりちゃん・ぼん先生」みたいな感じで。できたら、もってきて
C:できました
T:全員分そろったね。自分のものは自分でそだてようね。だから、水やりは自分のものにやろうね。すてきな花が咲くといいね。
T:なにか質問はありますか?
C:特にないです。
まとめをする
「よし、じゃあまとめをしよう。今日の課題は?」とたずねると、子どもたちは「4つの種を植える時に気をつけてほしいことって何かな?」と答えました。そこで、「やってみたり、ノートに書いたりしたことをもとに、自分の言葉でまとめてごらん。」と指示を出しました。そして、できた子からノートを出させて、終わりました。
終わりに
自分は、植物を育てるときは、これらのことを意識しています。
- 実物をみせるべし。言葉だけで教えようとすると、どうしてもズレが出ちゃう。しかも、そのほうが早く終わる。
- やることは1つずつ。指示→確認→指示→確認。そのほうが早く終わる。
- 芽出しまでは、教室でやろう。物理的な距離は心の距離。遠いと水やりが億劫になる
- 1人1個もたせて、なまえをつけさせる。自分のものだと愛着がわく。大事にしようとする。
みんなで育てると、水やりをサボったりする子もいるんです。でも、それは仕組みが悪いと自分は思うんです。これらの4点を抑えると、やっぱり子どもの動きは違うなと自分は思います。
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