理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「たねをまこう」2授業目〜

たねをまこう

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<4つの種を植える時に気をつけてほしいことって何かな?>

復習する

T:前回どんな勉強をしましたか?

C:本当に4種類の植物の種の姿はちがうのかについて調べました。

T:分かったことは何ですか?

C:4種類の植物の種の姿には、色や形や大きさなどにちがいがあるということがわかりました。

T:そうだね。

T:ちなみにこれが?

C:ピーマン

T:これが?

C:ひまわり

T:これが?

C:オクラ

T:これが?

C:ホウセンカ

T:すごい!全部あってます

T:じゃあ、今日はなにをするかっていうと⋯

T:これらの種を植えます。

C:お〜

T:でね、実は種を植える時、気をつけてほしいことが何個かあるんだよ。ということで、今日は、気をつけてほしいこととはなにかについてべんきょうします

C:はい

T:じゃあ、今日の課題は?

C:種を植えるときに気をつけることって何かな?

T:じゃあ、それでいこう

ということで本時の課題として、「種を植えるときに気をつけることって何かな?」に決まりました。

外で土の準備をする

T:では、このあと、外に出ます。赤白帽子を被って行きましょう。

C:はい

(赤白帽子の準備中)

T:じゃあ、静かにいきましょう

(移動中)

T:はい。みなさん静かに移動できたのでさすがですね!

T:そしたら、前回自分がどの植物の担当をすることになったか覚えてる?

C:はい

T:じゃあ、自分と同じ植物の人でグループを作ろう

C:できました

T:まずは、1人1個カップを持っていって!

C:とりました

T:次、これくらいの大きさの石を取りに行ってきて。

C:みつけました

T:これをカップに入れます。この石を入れなかったら、土が流れてしまうからね。

C:できました

T:じゃあ、つぎ、土をいれてください。量はこれくらいね。

T:スペースが4つあるので、ここがひまわり、ここがオクラ、ここがピーマン、ここがホウセンカの場所にします

C:できました

T:じゃあ、片付けするよ。

C:できました。

植え方や育て方を確認する

T:そしたら、4つの種のなかで一番大きいのはどれ?

C:ひまわり

T:次に大きいのは?

C:オクラ

T:つぎは?

C:ピーマン

T:つぎは?

C:ホウセンカ

T:そうだね。実は、ひまわりやオクラくらいの大きさのたねと、ピーマンとホウセンカくらいの大きさのたねでは植え方がちがうんだよ

C:えっ。そうなんですか

T:そうなんです。じゃあ、まずはひまわり、オクラ担当の人?手あげて

C:はい

T:じゃあ、先にひまわりやオクラみたいにおおきな種の場合の植え方を言うよ。大きい種の場合は、人差し指の第一関節くらいまで穴をあけて植えます。ほんで、2,3粒いれます。じゃあ、やってみて

T:ピーマン、ホウセンカ担当の人はちゃんとできているか見てあげてね

C:できました

T:よし。じゃあ、次、ピーマンとホウセンカ担当の人。手あげて

C:はい

T:ピーマンやホウセンカみたいに小さい種の場合は、土の上に種を2,3粒乗せて、ふわっと土を被せます

C:えっ。そんだけ

T:はい。こんだけ。じゃあ、やってみて

T:ひまわり、オクラ担当の人はちゃんとできているか見てあげてね

C:できました。

T:じゃあ、教室に戻りましょう

種の大きさで植え方が違う理由を考える

T:植え方はわかりましたか?

C:はい

T:じゃあ、ペアで確認

C:できました

T:おしえて

C:はい

C:Aさん

C:はい。ひまわりやオクラのように大きい種の場合は、第一関節くらいまで穴をあけて、2,3粒いれて土を被せます。ほんで、ホウセンカやピーマンのように小さい種の場合は、2,3粒土の上にのせて、ふわっと土を被せます

T:そうやね。つまり、種の何によって植え方は変わるの?

C:大きさ

T:そうだね。そこがポイントね。

T:じゃあ、どうして大きい種と小さい種で植え方が違うのかわかる?

C:うーん

T:こんなふうに大きい種も小さい種も第一関節くらいまで植えたらだめなのかな?

C:わかった

T:Bさん何がわかったの

C:はい。たぶん、小さい種だと出てこれにくいんだと思います

C:あ〜

C:?

T:Bさんは何が言いたかったんだろうね?ペアで相談

C:できました

T:おしえて

C:はい

T:Cさん

C:はい。前に出ます。例えば、大きい種の場合、ここからここまでしか進まなくていいからすぐに出てこれそうだけど、小さい種の場合、ここからここまで進まないと行けないからなかなか出てこれないんだと思います

C:同じです

T:確かに。小さい種だと、やーーーーーーーーーっと出てきたってなりそうだよね。だから、こんなふうに土の上に種をのせて、ふわっと土を被せるようにするというわけになります

C:はい

水やりについて確認する

T:そしたら、今後君たちには大事な大事なあることをしてもらいます

C:水やり?

T:その通り。よくわかったね

C:前もしました

T:なるほどね。ちなみに水ってどれくらいあげるといいかっていうのは知ってる?

C:たくさん

T:ぶー!教科書みてごらん

C:渇かないぐらいってかいてある

T:そうなの。水ってあげすぎても、あげなさすぎてもだめなんだよ。だから、土がかわかないくらいにしてください

T:ちなみに、これ今、水を入れちゃうとどうなるかな?

C:水がこぼれる

C:床が汚れる

T:そうだね。だから、このトレーにカップをいれようと思います。(トレーは、底がフラットなものではだめです。なんか凸凹しているものがいいです。)

T:ほんで、このままいれちゃうと誰のものかがわからなくなるので、このテープに、「育てる植物の名前」と「自分の下の名前」をかきましょう。

T:例えば、先生だったら、「まりちゃん・ぼん先生」みたいな感じです。育てる植物に素敵な名前をつけてあげると、大事にしたくなるのでそうしてもいいよ。もちろん、「ひまわり・ぼん先生」みたいな感じでもいいよ

C:できました

T:全員分そろったね。自分のものは自分でそだててほしいので、水やりは自分のものにしようね。すてきな花が咲くといいね。

T:なにか質問はありますか?

C:ないです。

まとめをする

T:じゃあ、今日のまとめはどうしますか?

C:ひまわりやオクラのように大きい種の場合は、第一関節くらいまで穴をあけて、2,3粒いれて土を被せる。ホウセンカやピーマンのように小さい種の場合は、2,3粒土の上にのせて、ふわっと土を被せる

T:じゃあ、それにしよう

ということで本時のまとめとして、「ひまわりやオクラのように大きい種の場合は、第一関節くらいまで穴をあけて、2,3粒いれて土を被せる。ホウセンカやピーマンのように小さい種の場合は、2,3粒土の上にのせて、ふわっと土を被せる」に決まりました。

T:じゃあ、振り返りをしてみて

C:はい

C;できました

終わりに

 自分は、植物を育てるときは、これらのことを意識しています。

  • 実物をみせるべし。言葉だけで教えようとすると、どうしてもズレが出ちゃう。しかも、そのほうが早く終わる。
  • やることは1つずつ。指示→確認→指示→確認。そのほうが早く終わる。
  • 芽出しまでは、教室でやろう。物理的な距離は心の距離。遠いと水やりが億劫になる
  • 1人1個もたせて、なまえをつけさせる。自分のものだと愛着がわく。大事にしようとする。

 みんなで育てると、水やりをサボったりする子もいるんです。でも、それは仕組みが悪いと自分は思うんです。これらの4点を抑えると、やっぱり子どもの動きは違うなと自分は思います。

 続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「たねをまこう」3授業目〜をご覧ください。

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