理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「天気の変化」3授業目〜 

天気の変化

2授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「天気の変化」2授業目〜をご覧ください。

<雲の動き方にきまりはあるのかな?>

振り返りをする

まずはじめに子どもたちと以下のようなやりとりをしました。

T:課題は?

C:「雲の動き方にきまりはあるのかな?」です。

T:調べる時に気をつけることは何ですか?

C:調べる方位を決める

T:どこを向くの?

C:北

T:他に気をつけることは?

C:動かないものを目印にする

C:1時間後に調べるときは、同じ場所で見る

T:じゃあ、今日はそれらに気をつけながら、雲の動き方にきまりがあるのかを調べよう

そして、今日の課題として、「雲の動き方にきまりはあるのかな?」と板書しました。

ワークシートを確認する

その後、子どもたちにワークシートを配りました。ワークシートに書くことは…

自分の名前

日時

雲の形と量が分かる絵

方位

雲の動き

考えたこと

です。これは教科書に付随しているデータを用いました。子どもたちには、どこに何を書いてほしいのかについて簡単に説明をしました。「なにか質問はありますか?」と尋ねると、「特にありません」とのことでした。

観察する

 その後、4階に行き、家庭室から観察することにしました。理由は、北向きで一番見やすい部屋だからです。「雲の動き方については後で一斉に発表しよう。だから、分かっても言ったらダメだよ」と伝えました。子どもたちは黙々と観察をします。

 この時、教師は、動画を撮っておきます。これは、後でみんなで確認をするためのものです。

雲の動き方について共有する

 「できた?」と聞くと「できました」との声!そこで以下のようなやり取りをしました。

T:まず、動き方に決まりはあったかな?

C:ありました。

T:じゃあ、どの方位からどの方位に進んでいましたか?

C:西から東

C:同じです。

T:本当に?

C:本当です

T:じゃあ、動画で確認してみても良い?

C:ほら、やっぱり。

T:確かにそうだね。

まとめをする

 そして、教室に戻り、「じゃあ、まとめを書くよ。まとめは?」と聞くと、子どもたちは、「雲は西から東に動く」と言いました。

 「納得?」と聞くと、子どもたちは「はい」と答えましたそこで、「絶対?」と問い返します。それでも子どもたちは「はい」と言います。そこで、「先生は、納得じゃないわ。なんでだと思う?ペアで相談」と言いました。でも、子どもたちの話し合いはあまり進みませんでした。でも、それでいいんです。

そこで、先生から…

  •   今日だけ、たまたま西から東に動いたのではないのか?明日も西から東に言えると絶対に言えるの?

と言いました。これには、「確かに」となりました。本来はこういう意見が出るように育てたいのですが、今の段階ではそこまでは育っていませんでした。だから、ここは教えるところです。

 そして、「あともう1個あるんだけど…」と言うと、ある子から、「これって東京とかでも当てはまるの?」という意見が出ました。これは花丸ですね。まさしく時間的/空間的な見方・考え方を働かせた瞬間ですね。「じゃあ、まとめはこのままでいいの?」と尋ねると、「雲は西から東に動きそう」になりました。そして、振り返りをして、終わりました。

終わりに

 子どもたちは、観察自体はすごくできていました。スキルは高まっています。ただ、科学者マインドはまだまだですね。「明日もそうなのか?」、「どこでもそうなのか?」は、再現性に関わる大事な部分です。今日は、それが伝わればそれだけで収穫かなって思います。

 続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「天気の変化」4授業目〜をご覧ください。 

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