理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「動物のからだのつくりと運動」1授業目〜

動物のからだのつくりと運動

まだ見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「動物のからだのつくりと運動」0授業目〜をご覧ください。

<腕の骨はどんなつくりをしているのかな?>

知っていることを確認する

T:今日から新しい勉強に入るね。題名は、「動物のからだのつくりと運動」です。ノートに書きましょう。

C:できました

T:じゃあ、まずはじめにみんなに聞きたいんやけど、ここに扇風機があるんやけど、スイッチを押すと動くよね。これってなんのおかげで動くの?

C:電気

T:そうだね。じゃあ、わたしたちは、物を取ったりすることができるよね。これも電気のおかげ?

C:ちがう

T:じゃあ、わたしたちが物を取ったりできるのはなんのおかげ?ノートにかいてみて。

C:できました

T:おしえて。Aさん

C:筋肉のおかげ

C:おなじです。

T:なるほど。じゃあ、わたしたちの体って全部筋肉で出来てるってこと?

C:ちがう。ほねもある。

T:そっか。じゃあ、ほねも体を動かすためにいるの?

C:わかりません

T:じゃあ、ほねってなんのためにあるの?

C:わかりません

T:そうだよね。わからないよね。だから、この勉強をします。じゃ、がんばろうね

C:はい

筋肉や骨の定義を確認する

 そして、「じゃあ、まずは筋肉とはなにか?骨とはなにか?について確認するよ。黒板に書くのでうつしてね」といいました。そして、黒板に、「いつも硬い部分には骨がある。やわらかい部分にはきん肉があり、力をいれるとかたくなる」と書きました。

骨のイメージ図を書き、発表する

 そして、「じゃあ、今日は骨について勉強するよ」と言い、ワークシートを配りました。その後、「今、腕のイラストがかいてあるワークシートを配りました。もし、腕が透けてみえるとしたら、ほねってどうなっていると思う?自分のイメージをかいてごらん」と言いました。

 しばらくして、子どもたちと次のようなやりとりをした。

T:じゃあ、貼りにおいで

C:え!ぜんぜんちがう

T:どこが違う?

C:骨の数。

T:どういうこと?

C:こっちは1本だけど、こっちは2本

T:ほんとうだね。ほかには?

C:はい。こっちはつながっているけど、こっちは分かれている

T:ほんとうだね。

T:じゃあ、どれが正しいのかな?ネームプレートを貼ってみて

T:これを選んだ人、理由は?

C:離れていたら、落ちると思う

C:いや、そこは何かでつながっているはず

C:うでにほね2本あるって変じゃない?

C:でも、1本だったら少なすぎない

T:どれが正解なんだろうね?じゃあ、今日の課題は?

C:腕の骨はどんなつくりなのかな?

こうして、「腕の骨はどんなつくりをしているのかな?」という課題に決まりました。

腕の骨の図をスケッチし、気づいたことを発表する

 「じゃあ、腕の骨の図を渡すので、そっくり真似してかいてみてください」といってワークシートを配り、イラストを書かせました。イラストを書かせた理由は、書くことで気づくことがたくさんあるからです。そして、「腕の骨のつくりについてわかったことをおしえてください」と言いました。すると…

・骨は、肘くらいでわかれている

・前側に2本、後ろ側に1本ある

ということを教えてくれました。そして、子どもたちとこんなやりとりをしました。

T:じゃあ、なんで肘くらいの場所で骨が分かれていると思う?

C:…

T:肘と腕のここだと大きく違うところない?

C:肘はまがるけど、腕のここはまがらない。

T:正解。じつは、曲げるためには分かれていないとダメなの

T:もし、1本だったら、曲げるとボキってなるよね。これだと骨折してるじゃん笑

C:笑

T:でも、分かれていたら、こんなふうに自由に曲げられるんだよ

C:なるほど

T:でも、骨が分かれていたら、困ることもあって、このままだとポトッて落ちちゃうよね

C:うん

T:だから、落ちないようにこんなふうになっているの。この骨と骨のつなぎ目のことを関節って言うんだよ

C:なるほど

「じゃあ、まとめね」といって、「腕は、曲がることができるように、肘のところで骨が分かれている。骨と骨のつなぎ目のところを関節という。」と書きました。

骨の役割を教科書で確認する

 「ちなみに、骨の役割について知らなかったみたいなので、教科書で確認してみようか」と言って、教科書を見ました。そして、このようなやり取りをしました。

T:1つ目の役割は?

C:からだをささえる役割です

T:そうだね。もし骨なかったら、どうなるとおもう?

C:くずれおちる

T:そうそう。こんなかんじでね(崩れ落ちる動作)

C:笑

T:2つ目の役割は?

C:体を守る役割です。

T:たとえば、胸のところに骨があるんだけど、この辺に大事なものがあるよね

C:しんぞう

T:そうそう。ほんでね、君たち、ドッジボールとかするよね。もし骨なかったら、どうなる?

C:キャッチするときに、死ぬ

T:そうだね。これが体を守るってことね。この2つが骨の役割だよ。

 こうして、骨の役割も確認しました。そして、振り返りをして終わりました。

終わりに

 今回、やることが盛り沢山だったので、テンポよくいくのが大事だなと思いました。また、この分野はどうしても教師の発話量が多くなってしまうので、子どもたちがあきないようにする工夫が必要だと思いました。そこで、ズレを生み出したり、作業をいれたり、なるべく考える時間も取ったりしました。

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