理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「チョウのかんさつ」6授業目〜

チョウのかんさつ

 まだ5授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「チョウのかんさつ」5授業目〜をご覧ください。

<チョウの成虫はどんなすがたをしているのかな?>

課題を掴む

 まず初めに子どもたちと次のようなやりとりをしました。

T:今ってチョウをそだてているよね

C:はい

T:チョウってはじめはたまごで、その次は

C:幼虫

T:その次は

C:さなぎ

T:っていうのをべんきょうしたよね。

C:はい

T:ほんで、今日の朝何がおきたかというと

C:ちょうになった

T:そうだね

T:でっ、この大人の状態のことを「成虫」と言います。

T:じゃあ、今日は何をするかというと…

C:成虫の観察?

T:正解

T:成虫がどんな姿をしているのかくわしくみてみようね

T:ということで、今日の課題

C:成虫はどんなすがたをしているのかな?

T:じゃあ、それにしよう

ということで、本時の課題として「成虫はどんなすがたをしているのかな?」にきまりました。

視点を確認する

 その後、次のようなやり取りをしました。

T:じゃあ、どんなところに注目してみてほしいかというと

C:色形大きさ

T:そうだね。

C:頭むねはら

T:あーなるほど。たしかにこの前勉強したもんね

C:それなら足が6本あるか

C:むねから出ているか

T:そういうのも見てみるといいね

T:他にもきづいたことあればどんどんかいてね

T:じゃあ、いつものワークシートを配るね。名前とかかけるところ書いて

C:できました

T:じゃあ、観察を始めてください

気づいたことを確認する

 その後、「気づいたことを教えて下さい」と言いました。子どもたちからは…

・頭むねはらに分かれている

・むねから足が6本でている

・羽は4まいある

・はねにもようがある

・はねはかさなっている

・上の羽に黒い丸がある

・羽に線がある

・蛹のときとちがって、うごく

・頭に触覚があり、先がふとい

といった意見が出ていました。そして、まとめとして、「チョウの成虫は、〇〇なすがたをしている」のところを埋めさせました。

チョウの育つ順について確認する

 その後、つぎのようなやり取りをしました。

T:この授業の始めらへんで、たまごから成虫になるまでの流れを予想したよね

T:結局、チョウの育つ順はどうかというと

C:たまご→幼虫→さなぎ→成虫

T:ということだね

T:でも、これってたまたま?

C:?

T:チョウって他にもいるやん。たとえば…

C:アゲハチョウ

C:キチョウ

T:とかいるよね。それらのチョウも同じ育つ順なのかな?

C:同じじゃない

T:ということでアゲハチョウの写真をもってきました

T:まずこれが

C:たまご

C:まるだ。モンシロチョウとちがう

T:次に

C:幼虫だ

C:すがたが違う

T:そのつぎが

C:さなぎだ

T:そして…

C:成虫だ

T:つまり何が言えるかというと

C:チョウの育つ順は同じ

T:そうだね。

T:ただ、違うところもあるね

C:姿がちがう

T:ということだね

T:じゃあ、ふりかえりを書こうか

といって振り返りを書かせ、終わりました。

終わりに

 今回は、先に成虫の体の作りを学んでから、実際の成虫をみてみるという流れにしました。こうすることで、視点を持って、観察するようになるといった良さがあります。実際、子どもたちからも意見として出ていたので、良かったですね。

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